山梨フットボール

無料記事 #3 DF レナト・ヴィスキ「日本語学習驚きの進化、”っス”も使うしマルチな日本人的コミュニケーションワードもマスター」【練習場から】

10月に父親になる予定のレナト・ヴィスキは日本語や日本文化を学び、吸収することに意欲的。ここ最近のVF甲府の外国籍選手の中でダントツのトップと断言できるほど熱心。最初は練習終わりに「お疲れさん」と声を掛けると、日本人のオッサンが声を掛けてきたから何か日本語で返そうと思ったのか、「こんにちは」と日本語で言いながらお辞儀までした。そして、翌日には「お疲れっす」と正解の日本語で返してきた。”っス”まで入れるのは若手が指導したのではないかと思うが、練習終わりにちゃんと覚えているのがすごい。僕はブラジル人選手に使ってみようと思って前の晩にポルトガル語のフレーズを覚えても、朝には忘れているし、直前にノートを見てもちゃんと発音できない。しかし、ヴィスキは”っス”を入れる”お疲れ”をいうのだからすごい。そして、さらに驚いたのは秋田戦前日には「お疲れさん」に対して、「お疲れっス」と言った後、日本人が”ありがとう”の意味も込めてやたら使う、英語なら”エクスキューズミー”的なマルチなコミュニケーションワードである「すいません」までつけてみせた。

オッサン 「お疲れさん」

ヴィスキ 「お疲れっス、すいません」と言って、やや頭を下げつつ過ぎ去る。

オッサン (ワァオ!)

これは、甲府で成功したら確実に広島か鹿島あたりに行くパターンになりそうだが、まずは初先発の今節でパワーのある秋田の選手に対してブラジル人選手のフィジカルの強さを見せてほしい。そして、チームを勝たせるプレーで悩めるVF甲府を救って、ポジティブな雰囲気をもたらせてほしい。

(松尾ジュン)

合流間もないレナト・ヴィスキ(手前右、デニスの植野行雄さん似)がどんなプレーをするのかよく分からない部分はあるものの、”ミスを恐れる”的なメンタリティはないはずで、そこに期待したい。そこはラテンでお願いしたい。

 

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