山梨フットボール

無料記事 小林岩魚「アカデミー出身でプロになった選手でヴァンフォーレで長くプレーしている選手はいない。その意味でも(自分が)活躍してJ1に行くことが子どもたちの目標になるようにしたい」【練習場から】

小林岩魚のプロ初ゴールを見たい山口戦。

ーー長期間ケガで苦しみましたが、復帰して試合に出続ける感覚はどうですか?

連戦中は練習で積み上げるというよりも週2回自動的に試合が来るので試合をして回復して試合をしての繰り返しで、モチベーションを上げやすいです。5連戦明けの今週は2日間のオフがあって、3日間の準備で山口戦を迎えるのでフワッと試合に入らないようにしたい。チームとしても個人としても注意しないといけない。暑くなる予報なので、”暑いなぁ”と思ってしまうとゲームがダレる。そうならないように試合前からしっかり気持ちと身体のエンジンを回したい。

ーー前日練習のセットプレーの確認ではFKのキッカーとしていいボールを蹴っていましたね。ウィリアン・リラ選手のヘディングゴールをアシストしました。

感覚は悪くないです。

ーー栃木戦ではゴールやアシストという結果には繋がらなかったですが70分に投入され、左サイドで相手選手を抜かずに鋭いクロスを上げました。抜かずにクロスを上げられるキレやスピードの感覚が素晴らしいと思いました

対人が強い選手だったので足が出てくるかなぁと思いましたが、あのタイミングで上げると相手の真ん中のデカい選手がゴール前に戻る前にボールを入れられると思って蹴りました。結果はニアの大きな選手に引っ掛かりました…。

ーー年下の大卒選手が結果を出す中、ケガで競争ができずにもどかしい思いや悔しい気持ちになったと思いますが、今はチャンスを掴んで試合に出続けています。気持ちに変化はありますか?

若い選手は試合ごとに自信をつけていると思います。それがチームとしていい風に回っている。ただ、自分は若くはない(25歳)のでチームの雰囲気が違う時にオミさん(山本英臣)や(荒木)翔くんみたいな働きかけや声掛けができるようになりたいです。

ーー常に自覚しているのはしんどいと思いますが、ヴァンフォーレ甲府のアカデミー出身選手である”小林岩魚”がリーグ戦に出場して活躍していることに意味を感じています。

そうですね。自分がこんなことを言うのはよくないかもしれないですが、アカデミー出身でプロになった選手でヴァンフォーレで長くプレーしている選手はいない。その意味でも(自分が)活躍してJ1に行くことが子どもたちの目標になるようにしたい。”頑張ってプロになって、トップの練習で頑張ればJ1でも活躍できる”というイメージを子どもたちが持てるような役割を果たす責任があると思っています。これをプレッシャーには感じてないし、試合に出てなくてもやれることはある。でも、プレーして見せることはアカデミーからプロになった選手として背負わないといけない責任だと思っています。

ーー長いリハビリに耐えてきた小林選手が不運なケガに悩まされることなく、自分の限界を広げるチャレンジを続け、チームの勝利にも貢献し続けることを祈り、期待しています。ありがとうございました。

(松尾ジュン)

 

ヴァンフォーレ甲府アカデミーから直接昇格、大学、他クラブなどを経てプロ入りと、道とチャンスは複数あり、多くの選手がプロの世界で活躍中であることは誇らしい。そして、ウィリアム王子の道を進み続けるのか、ヘンリー王子の道を選択するのかは巡り合わせであり本人の判断。キャサリン王妃となる人がいるのかどうかは知らないが、最近一人暮らしを始めた小林岩魚はウィリアム王子の道を進もうとしている。

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