柳下毅一郎の皆殺し映画通信

『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う』『アラン・レネ氏を悼む』『アクト・オブ・キリング』『桜井風花としてみませんか?』『東拘永夜抄』

3/1(日)

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ico_yanJリーグ開幕。鹿島vs甲府の開幕戦、本来は小瀬で開催予定だったが、先週の大雪のため急遽国立開催に。これさいわいと国立に出かける。スターティングメンバーを見てびっくり。「六年後、鹿島史上最強と言われるメンバーが集結したのだった」って言いたくなるような面子なんだが、それはあくまでも六年後であって今ではない! このメンバーが機能してしまったら髭魔術の信奉者になって一日三度満大明神に参拝する……とか言ってたらセットプレーで4点取って4-0快勝。なんたる鬚クオリティ。これが最後の国立ということになるのか……


 

3/3(火)

ico_yanアラン・レネの訃報が入る。簡単なことを難しく語ることと、難しいことを簡単に語ることがあったとしたら、若いうちほど前者を愛し、年を取るほど後者に惹かれる傾向があるような気がする。アラン・レネは、ぼくにとって、まさしく若書きの映画監督だった。そんなことを読売新聞の追悼文に書く。

 


 

3/4(水)

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ico_yan秘宝パブクロール!『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う』公開記念で、渋谷のパブ12軒を回ろうというイベント。五時に渋谷シネクイント前に秘宝の編集者と高橋ヨシキ、ホーク寺沢らが大集合、それから十二軒、パブからパブへとひたすらビールを飲みつづけることに。

IMG_6700実はこの日、ぼくはゲラが終わってなかったのでゲラを持ち歩き、ビール飲みながらひたすらゲラを直すということに……そういうわけでひたすら飲み、ゲラを直し、移動し、飲み……やってみてわかったが移動があると意外と酔わない。編集者にゲラを渡す約束だったので、七軒目くらいで編集者を呼び出し、それでも終わらなかったのでそのまま二軒ばかり編集者を連れ回し、十軒目くらいでようやくゲラを終えて渡して、そのあとはひたすら飲んだ。

なお、ライターの高鳥くんとか、yfffでも新作を上映したインドネシアの映画監督アンディとかも飛び入り参加してくれたのだが、なんせ酔っぱらいなのでもう何も覚えて……

 


 

3/6(木)

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新宿バルト9で魔女の宅急便。うーんこの。

 


 

3/8(土)

東拘永夜抄

ico_yan秋葉原事件の加藤智大の新しい本が出ていた。実はこれ以前に『解』『解+』と二冊の本があるのだが、この本はものすごく普通! 前の二冊を読んでいるとまともな文章で書いてあることが逆にショッキングだという……「人は「物語」で物事を理解するようです。それなら、私も、「物語」で事件を説明しなければならないのでしょう」と本人が書いているのはこの世に近づいてきたのか、それともサイコパス的に適応しようとしているのか判断しづらいが……


 

3/14(金)

ico_yan松竹試写室で『アクト・オブ・キリング』。もちろん昨年の山形ドキュメンタリー映画祭で見ているのだが、一応インターナショナル・バージョンも見ておきたかったので。なんかわりと細かく編集が変わっていて、微妙に丸くなっている印象。まあ二度目だからかもしれない。

その後WOWOWに出かけ、ちょっと打ち合わせ


 

3/15(土)

ico_yanアップリンク・ファクトリーでは月一で平野勝之のビデオを見る会があるんだが、その「月刊平野勝之」で今月は桜井風花としてみませんか?』 ゲストで呼ばれたので喋ってきた。平野監督作として飛び道具もなくおとなしめという印象だったけど、あらためて見るとやっぱり面白いね。しかし、濡れ場のないことないこと、単体女優の作品でこれなんだから、もう……なお、平野氏は「イベント用に再編集して濡れ場を切ったからだ!」と主張してました。

夜、ゴールデン街で二年ぶりのドイツ美女と再会。話してるうちに思い出したが、二年前の秋にゴールデン街の店で偶然同席していたらしい。二年ぶりに日本に来て、店に来たとこでたまたまこっちも来店してるとか。世界は狭いというか、出会いも色々というか。

 

 

 

 

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