『Silent City(静かな街)』 ~いわばオランダ版『ロスト・イン・トランスレーション』
スペインのサンセバスチャン映画祭に行ってきた。
今年で60回目を迎える、スペインでは最古の映画祭なんだけど、日本では驚くほど知名度がない。行くのは二度目になるのだが、前回の印象がとても良かったので自分としては再訪したかった映画祭No.1だったのだ。で、ちゃんとしたレポートは〈映画秘宝〉の方に書きますので、ここでは落ち穂ひろいというか、そっちでは書かないだろう妙な映画の話。
『Silent City(静かな街)』というのはオランダ人の女性監督が日本滞在経験を元にして作ったいわばオランダ版『ロスト・イン・トランスレーション』である。ただし、ここで描かれるのは高級ホテルのリゾート体験ではなく料亭での修行だ。
主人公の女性(ローレンス・ルーソフト)は、上野の料亭で魚をさばく修行をするためはるばるオランダからやってくる。
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tags: オランダ サンセバスチャン映画祭 日本未公開 東京 洋画
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