『アンリミテッド』・・・『トワイライト』シリーズの狼男役テイラー・ロートナー主演。おしゃれなNYでリュックを背負って全身黒づくめで飛び回るその姿はどう見ても泥棒[♪akiraのスットコ映画の夕べ]
『アンリミテッド』(2015/米)
監督 : ダニエル・ベンマヨール
出演 : テイラー・ロートナー、マリー・アヴゲロプロス、アダム・レイナー
『トワイライト』シリーズの狼男ジェイコブ役でおなじみテイラー・ロートナー主演の犯罪アクション。『トワイライト』メンバーといえば、吸血鬼エドワードはいまやクローネンバーグ作品の常連となり、彼女ベラはオリヴィエ・アサヤス監督『アクトレス』でなんと外国人初のセザール賞を獲得し、演技派女優への道をまっしぐら。では残るジェイコブはというと……
バイク便のメッセンジャー、カム(テイラー・ロートナー)は、渋滞するニューヨークの車道を軽やかにチャリで疾走していた。同じ頃、ビルの屋上を風のように駆け抜け、ビルからビルに飛び移る数人のグループが。あれはリュック・ベッソン印の『YAMAKASI ヤマカシ 』でおなじみのパルクール
すると突然、カムの前を走るタクシーの上にグループの一人が空から落ちてきた! 衝突にまきこまれたカムの自転車は大破するが、その女性は怪我もない様子。逃げるようにその場を去る彼女にカムは心を奪われる。
とにかくこの映画、いたるところで観光誘致ビデオのようなNYのイメージカットがダダ流れ。製作側はドヤ顔でおしゃれなNYを表現してるつもりと思われますが、なにせ主人公の運転っぷりは道路交通法違反すれすれ(というかほぼアウト)。そしてパルクールはというと、技自体は確かにすごいにもかかわらず、リュックを背負って全身黒づくめで飛び回るその姿はどう見ても泥棒にしか見えないんですが!
つぶれた自転車を路上に投げ捨て(ダメじゃん!)、給料の小切手をもらって家路につく途中、カムは借金の取りたてに来た中国人の男たちに捕まってしまう。父の死後、母が難病にかかってしまい、その治療代のために街金に手を出したところ、利息が雪だるま式に増えて今では15、000ドルもの額になっていた。有り金をぜんぶ巻き上がられたカムは、隣に住む大家の黒人母子に家賃の延長を願い出る。そんな彼に父が残してくれたたった一つの財産は、故障したままのポンティアックGTOだった。友達もいないので、今日も車の修理に励むカム。
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