柳下毅一郎の皆殺し映画通信

【無料記事】 ▽[今週の殺し屋日記] 柳下毅一郎の4/8~4/14 『嘆きのピエタ』・『コズモポリス』・『フィギュアなあなた』・『後宮の秘密』・『喧嘩両成敗の誕生 』 

4/8(月)

六本木シネマート試写室でキム・ギドクの嘆きのピエタ。素晴らしい!久々に初期の荒々しさが戻ってきた感じ。最後ちょっとくどいが、それもギドクの味だろう。

ひさびさにDommuneへ。コズモポリス公開記念でデヴィッド・クローネンバーグについて語る夕べということで、高橋ヨシキくんと一緒に出演。いやーどーなるんだろーと思ってたけどなんとかなった。そもそも一本の映画について、ネタバレなしで二時間喋るのってかなり無茶だよね、考えてみたら。コメンタリーやってるようなもんじゃん。

終了後、代官山の飲み屋でミラクルボイスの人々と飲む。笑った笑った。


 

4/9(火)

角川試写室でフィギュアなあなた

石井隆+佐々木心音。この映画、何が凄いって女性登場人物がほぼ全員脱ぐ! 裸族映画 6/15公開

その後走って六本木に向かい後宮の秘密試写に滑り込む。なんでもないエロ映画のように見えるが、実は『バンジージャンプする』『ノートに眠った願いごと』のキム・デスン監督作品! さすがにあんな映画何本も作ってたらヤバイらしく、これは比較的普通の……エログロ映画。東映の鈴木則文監督大奥ものみたいな映画だった。国王が王妃と最初にセックスする場面が『徳川セックス禁止令』そっくりで大笑い。玉茎!龍翻!虎歩!これは流行る。

今日はおっぱいをいっぱい見た日だったな~


 

4/10(水)

まとめを読んで興味を抱いた喧嘩両成敗の誕生 を読む。

本題とは違うところで大いに興味を惹かれたのが細川勝元が生涯二度も部下に襲われそうになった件。原因が二度とも愛人(男)との三角関係。これ腐女子的にどうなん…? 文安元年、備中細川家と能登畠山家の争いで、将軍家が犯人本人の切腹を求めたのに対し、細川側が不満で「解死人(下手人)」を要求したという件が興味深い。人間の命よりも面子のほうを上に置いていたという意味で。
喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)


 

4/11(木)

某社にて某内覧試写。中身については何も申せません。

帰途、添野と目黒とんきでロースカツ定食。


 

4/12(金)

TSUTAYA(CCC)に「TSUTAYAのオンデマンドDVDがシャープ製一部DVDデッキで再生できない問題」に関して取材。たいへん面白く、いろいろ勉強になりました。内容はいずれ『映画秘宝』本誌で紹介できるでしょうが、赤裸々すぎて書けない内容大量。

バルト9で『HK 変態仮面』。てっきり4/13(土)からだと思ってたが、バルト9では先行上映やっていた。


 

4/13(土)

K’s CinemaのMoosic Labに出かけるが、満員で門前払いに。いいよ!どうせ仕事あるし!と泣きながら帰る。

 


 

4/14(日)

日本映画専門チャンネルの映画番組THE BEST収録。岩井志麻子さん、白石晃司監督らと……と言えばわかるでしょうがお題は「恐怖映画」。6月放映。

 

夜、スナック・ハニーにてゆみこ女王様お手製のミニ丼を食らう。

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