柳下毅一郎の皆殺し映画通信

『インフォ・メン 獣の笑み、ゲスの涙』「夜の天使たち」を題材にしたナイトシリーズ第三弾!…てかさ、そのうち二本を見てレビュウまで書いてるオレってなんなのか?(柳下毅一郎)

公式サイトより

 

 

2017年ダメ映画総決算!『皆殺し映画通信』新年会&誕生日会編 開催のお知らせ

 

インフォ・メン 獣の笑み、ゲスの涙

監督・脚本 金子智明
撮影監督 岡田賢三
音楽 吉村和晃
出演 鈴木勤、岸明日香、逢澤みちる、加藤明子、吉田龍一、浜口悟

 

face「<夜の天使たち>を題材にした『ユダ-Judas-』、『ハニー・フラッパーズ』、『W~二つの顔を持つ女たち~』に続く、「ナイトシリーズ」今回のテーマは「無料案内所」!」てかさ、そんなシリーズがあることすら知らなかったけど、そのうち二本を見て皆殺し映画通信でレビュウまで書いてるオレってなんなのか? そしてこうして風俗映画ばかり作っているアイエスフィールドとはどういう会社なのか、それに軒並み出演してる岸明日香とはどういう……という黒い疑問ばかりが沸いてくる本作、今回の舞台は大阪はミナミに実在する風俗案内所インフォメンである。あの繁華街にあって、中に入ると女の子のファイルとか見せてくれて、お勧め店に連れて行ってくれて、店からのキックバックで経営が成りたっているというかぎりなく黒に近い灰色なお店である。ひょんなことからそこで働くことになった若者の青春模様を描くというのだが、どこからお金もらってそんな映画作ってるんだよ! キックバックはねーのかよ! この発想にはさすがに脱帽だ……

 

 

サトシ(鈴木勤)は恋人でもないユカリ(岸明日香)に呼び出されて

「あんたの子供妊娠してるから慰謝料として300万円頂戴!」

 と言われて仰天する。なんでも先輩に誘われた飲み会のあと、ユカリの家で酔っ払って雑魚寝したときにヤッてデキたというんだが、もちろんサトシにはそんな記憶はどこにもない。

「そんなことをしたの!? クラスメートのリコーダーをしゃぶったことしかないこのぼくが!?」

 ってギャグのつもりなのかもしれないがキモいだけだよ!

「どうしてくれんの?」
「どうしたらいいの?」

 と呆然としているダメ男サトシ。そんな金はどこにもない……というので闇金に借りに行く。ところが300万円入れた紙袋を脇に抱えて歩く帰り道、滑って転んで宙を飛んだ300万円は川にどぼーん! ってそんな話あるかよって百万回くらい突っ込みたいんですがそれは置いといて、置いといて、そのままトボトボ歩いていくとそそこはなんばのど真ん中で無料風俗案内所インフォメンがある。とりあえずユカリに払う金を稼がないと……というんでたまたま求人募集中だったインフォメンに履歴書を出すと、店長の玲奈(加藤明子)の厳しい面接。

「ん~童貞臭いけど採用! 誘惑だけは多い職場だから気をつけてね!」

 ここまで適当なストーリーはさすがに見たことないよ!

 

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tags: ナイトシリーズ 加藤明子 吉村和晃 吉田龍一 夜の天使たち 岡田賢三 岸明日香 浜口悟 逢澤みちる 金子智明 鈴木勤

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