柳下毅一郎の皆殺し映画通信

『おかざき恋愛四鏡』 アイドルなのか読モなのかよくわからない女の子と2.5次元男優をそろえて、地方自治体と組み、やりがい搾取。愛知県岡崎市全面協力の少女恋愛短編映画4本立て

公式サイトより

おかざき恋愛四鏡

監督 市原博文、宮本亮、増本竜馬、川井田育美、服部無双
オープニング曲 きゃわふるTORNADO
エンディング曲 たけやま3.5
出演 越智ゆらの、小越勇輝、神保悟志、茜結、土許麻衣、内海啓貴、櫻井保幸、織田唯愛、石田優奈、斉藤莉央、吉岡志峰、佐野あやか、岡田貴寛、後藤龍馬、結城あい、手塚けだま、織田美織、妹田佳奈子、イグロヒデアキ、青山春翔、照井健仁、新井花菜、武田雛歩、星川遥香、脇田穂乃香、濵邊咲良、大崎ハナ、大崎モモ、熊崎晴香、松本慈子

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愛知県岡崎市全面協力。アイドルなのか読モなのかよくわからない(聞いたことない)女の子と2.5次元男優をそろえて一山いくらで売りにだすような少女恋愛ストーリーの短編映画がオムニバスで四本立て。これ岡崎市が観光映画として作ったようには見えないし、かといって出演者が集客を期待できるレベルだとも思えず、なんでこんなもの作られたんだろうなあ……と思っていたのだが、企画・制作のsommelierTVと株式会社シネフューチャーのことを知るとなんとなく想像が。

sommelierTV は全編新潟ロケの『神の発明。悪魔の発明。』やアイドル出演のオムニバスホラーなんかをせっせと作っているのだが、ぼくにとっては新潟県新発田市発の全編主観撮影映画『ミス・ムーンライト』(幽霊の主観映像が登場する!)を作ったところとして知っていた。つまりこの時点で地方自治体と組み、無名アイドルの出演作を自主映画作家なんなりをやりがい搾取的に利用して作るスキームができあがっていたわけである。ちなみに株式会社シネフューチャーはTokyo Idol Festivalのプロデュースをしているということなんで、オープニングやらエンディングやらの曲を歌っているよく知らないアイドルはこの会社が調達してきたものなのだろう。

出演者がやたらと多いのは、オムニバスのせい以上にこうした映画作りの必然的帰結かもしれない。つまり、個々の出演者の動員力に限界があるので、それを補うために顔出しし、クレジットに入れる名前を多くしようとするわけだ。ひとりひとりの力は弱くとも、団結すれば……さてそんな事情もほの見える映画、中身のほうは……

 

 

第一話 セイブ・ザ・ガール(監督・脚本 市原博文)

 童貞派遣フリーター優也(櫻井保幸)は誰とも口をきかずに倉庫作業、昼休みはぼっちでカップラーメンを食うという孤独な生活を送っている。ところがある日、行きのバスでたまたま行列に並んだ可愛子ちゃん美玲(吉岡志峰)からスマホゲームのことで興味をしめされ、「友達になってくれませんか?」と言われて舞い上がる。「今度の休み、開いてる?」と誘われてウキウキデートに出かけた先は……

 

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