柳下毅一郎の皆殺し映画通信

『MISSION IN B.A.C. The Movie ~幻想と現実のan interval~』 わからないのはタイトルの意味だけでなくて、映画の説明がそもそも何ひとつわからない!

公式サイトより

MISSION IN B.A.C. The Movie ~幻想と現実のan interval~

監督・編集 山口ヒロキ
脚本 安江渡
撮影 曽根剛
音楽 倉堀正彦
出演 岸本勇太、上田堪大、稲垣成弥、瀬戸啓太、佐藤友咲、一ノ瀬竜、倉冨尚人、井澤勇貴、セイン・カミュ、鳥居みゆき、津田寛治

だからその不定冠詞はなんだよ!てわからないのはタイトルの意味だけでなくて、というか映画の説明がそもそも何ひとつわからない!

人気LINELIVE番組「MISSION IN B.A.C」が驚愕、映画化!!番組内容からは予測不能な超展開!!ハードコアシュールSF!出演者には舞台やドラマ・映画にて活躍中の注目の俳優陣が大集合!!

LINELIVEってなに? いやそりゃLINEの動画サービスだかなんだかってことなんだろうが、そんなものの存在自体知らない。そこで2.5次元系イケメンの出ているバラエティ番組があるとして、それをいったいこの世で何人の人が見ているというのか。それを映画化していったい誰に見せようというのか。しかもそれがSFだって? どうやら2.5次元系イケメンがジェスチャー・ゲームなんかをして遊ぶらしい。しかも彼らはタイムスリップしてきた未来人らしい。

「どんな話?」
「えーと、未来人がタイムトラベルして、ジェスチャーゲームとか豆粒つまみみたいな肉体ゲームをすると、それが実は特訓になっていて、謎のゲームで攻撃をすべてかわして勝っちゃうんだ」
「……よくわかんないけど、『TENET』みたいな感じ?」
「そ、そーだねー!」

 というわけで「よくわかんないけど『TENET』みたい」な手作り映画。あー、本作、コロナ禍に襲われる前は春先の公開予定だった映画なので、もちろん『TENET』を参考にしたようなことはいっさいなく、これはすべて偶然であります。

 

 

未来。荒廃した東京、廃墟と化したビル。全身黒づくめに青いコードをつけた『トロン』のパチもんみたいな格好した七人。こっちが覚える気なかったせいもあるのだが、七人のどれが誰かまったくわからず、俳優の名前もわからず、唯一おかっぱの奴だけは判別できたけど、別に覚えてなにかいいことがあるとも思えないので、以下すべて「七人のイケメン(のどれか)」で通すことにする。ビルの中に隠れていたイケメンたちだが謎の飛行物体B.A.C.(Battle Air Castle)に捕捉され、最後の賭けに出る。それがミッション、MISSION IN B.A.C.だ!

 

 

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tags: 2.5次元映画 セイン・カミュ 一ノ瀬竜 上田堪大 井澤勇貴 佐藤友咲 倉冨尚人 倉堀正彦 安江渡 山口ヒロキ 岸本勇太 曽根剛 津田寛治 瀬戸啓太 稲垣成弥 鳥居みゆき

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