『You and i』 (2012) -ミーシャ・バートン・カンヌ受賞監督・t.A.T.u.・・・三題噺みたいな珍妙コラボ！[♪akiraのスットコ映画の夕べ]

2013年04月04日 19時58分　
カテゴリ： ♪akiraのスットコ映画の夕べ • 殺しの映画レビュー
タグ : アントン・イェルチン • ミーシャ・バートン • ローランド・ジョフィ • 日本未公開

『you and i 』　（２０１１／アメリカ・ロシア）　＊DVDスルー＊
監督　：　ローランド・ジョフィ
出演　：　ミーシャ・バートン、　アントン・イェルチン

ミーシャ・バートン・カンヌ受賞監督・t.A.T.u.という、手の付けようが無い三題噺みたいな珍妙コラボ。t.A.T.u.といえば日本ではドタキャンとドームチケット数百円で有名ですが、この映画が作られた２０１１年までロシアではスーパースターだったという驚きの事実を知ったところで何の得にもなりません（現在は解散）。

年代物のパソコンに向かうラナ（ミーシャ・バートン）。人口６万人、モスクワから９時間というロシアの片田舎の食肉加工場に勤務しているが、夢は大都会でモデルになること。唯一の憂さ晴らしは英語で綴る自作の詩。今日も新作をSNSに投稿すると、オンラインで好反応が。チャットで話した相手はモスクワ在住のアメリカ人学生ジェニー（シャンテル・ヴァンサンテン）だった。すっかり意気投合し、ジェニーは週末のt.A.T.u.のコンサートにラナを誘う。喜びも束の間、一日に数本しかない工場行きバスを待つラナと母親の前に高級車が止まる。地元の有力者の息子と取り巻きDQNグループがちょっかいを出すが、ラナはガン無視で英会話の初級テープに集中。英会話だけが私の救い！

遂に生まれて初めてモスクワに行ったラナ。迎えに来たジェニーは高級マンションの自宅にラナを連れて行く。＜ラナの英語は全く問題無いんですけど、あのテープは一体。同じ頃モスクワでは怪しい英国人イアン（田代まさし似）が、ロシア美人を偽ったネット詐欺に勤しんでいた。

楽器が得意なジェニーは、ラナの歌詞に曲をつけ動画サイトに載せていた。二人で歌ってアップし、いざコンサート会場へ赴くといきなり入り口で入場拒否。全くロシア語が判らないジェニーをラナが助けると、チケットが偽物だったことが判明。店で買ったのにさすがのロシアンクオリティ！と憤るジェニーとラナは、代わりにモスクワで今一番ホットなクラブに行くことに。

入店待ちの長蛇の列。そこに割り込んだ高級車から出てきたチンケな男を発見したラナは行動開始。ぶつかったフリをし接近したその男こそ、ロシアモデル界の大立者セレブ、エドワード（アントン・イェルチン）だった！セコい戦略が功を奏して遂に入店。エドワードの取り巻きの一人にはネット詐欺師のイアンがいた。実は彼は男子アイドルグループのリーダー、ディーマ（アレクサンダー・カルジスキー）のマネージャー。ラナに目を付けたエドワードは「ヴォーグのカメラマンに紹介するけど明日パーティに来ない？」と迫り、相手にされないジェニーは残りの雑魚とコカインを一発。