「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

目指すのはリーグ戦での1勝。同じくここまで未勝利の浦和レッズ戦で、スタジアムは異様な雰囲気に包まれるかもしれない [J4節 浦和戦プレビュー]

 

 

右足首を痛めて前節のサガン鳥栖戦をパスした喜田拓也は、明日の浦和レッズ戦に照準を合わせていた。前日練習ではレギュラー組に入って調整し、リーグ戦2試合ぶりの先発が濃厚と見られていた。

 しかしフォーメーション練習の最中に接触プレーで左足のすね付近を傷めてしまう。その後、最後のセットプレー練習に加わったものの、痛みがあるためすぐにピッチ外へ出て座り込む。トレーナー陣と言葉を交わしながら引き上げる際の表情は、曇ったままだった。

再び襲ったアクシデントによって背番号5が欠場する場合は、ダビド・バブンスキーがリーグ戦で今季初先発を飾るだろう。ポジションはトップ下でもシャドーでもなく、扇原貴宏とのダブルボランチが予想される。

先日のルヴァンカップグループステージ第2節・ベガルタ仙台戦から中盤の形を変えた。これによって守備時は中盤の底に二枚並ぶ格好となったが、攻撃時は「常に1枚は降りて、もう1枚は前へ行く」(アンジェ・ポステコグルー監督)。これまで最終ラインからボールを引き出す係だったアンカー役を分担作業し、相手に的を絞らせない方策である。

扇原には持ち前の展開力を、そしてバブンスキーにはボールを運ぶ作業を期待したい。ボールを受ける際の技術や創造性はチーム随一。トラップ一つで方向を変えられるのも大きな武器で、苦しい局面を打開する破壊力を秘める。ボールを奪われるリスクもあるが、チャレンジしなければ進歩はない。

 

 

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