「1-0とかで粘って勝つのが本当の自分たち」(俊輔)・「サポーターの目の前に行って一緒に喜びたかった」(マルキ) +ファビオ・齋藤他 [川崎戦後インタビュー1841文字]
【players voice DF 22 中澤 佑二】
――しっかり勝ちきった
「 一人少なくなってからもしっかり守りきったのは大きい。失点ゼロで終わることは連戦を戦っていく上で大事なこと。多くの点を取ることはできなかったけど、こういう勝ち方をしていけるチーム」
――カップ戦初戦だったが
「ナビスコカップだから手を抜くという雰囲気ではないのもいい。カップ戦は降格がなかったり、対戦相手がメンバーを入れ替えてきたりといろいろあるけど、ウチは集中した雰囲気でゲームに臨めた」
――初めてコンビを組んだファビオについて
「コンビネーションのところで合っていない部分もあるけど、彼は彼なりに一生懸命やってくれた。身体能力は高いものがあるし、相手の外国人がムキになっていたので僕のほうにあまり来なかった(笑)。今後が楽しみな選手だと思う」
【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督
「前半は6割ぐらいウチがボールを握りながら、攻めあぐねていた。ただ、決して悪い内容ではなかったと思う。ボールの取りどころやセカンドボールの反応は良かった後半は風上になったこともあって、チーム全体で前に行くということをさらに意思統一できた。特にラインとラインの間を使ったあとに、さらにそこから前にボールが出て行くという形が作れた。難しいゲームだったが、しっかり勝ち切れた。昨年だったら引き分けているようなゲームだった。こういうゲームを勝ち切れていることを評価したいと思う。去年よりも間違いなくチーム全体でゴールに向かう回数が増えている。今日の得点自体はマルキーニョスだが、あのシーンで藤田も中で一枚絡んでくれているのも、マルキのゴールを引き出してくれている」
MF 25 中村 俊輔
「去年はメンバーを入れ替えて少し落としていたけど、それで流れが悪くなるならベテランが多くてもメンバーをあまり変えずに連係を高めるのもいいと思う。アシストのクロス、あのへん、という感じ。マルキは首だけで持っていけるから。ここからクロスを上げないだろうというところから上げてみた。あとはスローインからのボールだったけど、裏で受けるふりをして足元で受けた。1-0とかで粘って勝つのが本当の自分たち」
DF 15 ファビオ
「まだまだやれると思うけど、自分にとっての初戦としては良かったと思う。これまでもそうだったけど今週は特に試合に出るために練習を積んできて、集中して自信を持ってできた。とにかくシンプルにプレーすることだけを心がけた。ヘディングは自分の強みでもあるし、あの場面は決められたと思った。チームメイトからもそういう期待があったと思う。でもあれは相手のGKも良かった」
FW 18 マルキーニョス
「チームとして攻撃面も守備面もしっかりと自分たちの姿勢を保った戦いができた。個人的にも公式戦4連勝は嬉しい。コンビネーションの部分は昨年からどんどん良くなってきている。ミスも出たりするけど、一番大切なのは自分たちがやりたいことをピッチの上でやろうとし続けることだと思っている。(ゴールは)ここ最近セットプレーの練習もしっかりとやっているので、トレーニングの結果が出たのではないかと思う。(退場について)自分としてはユニフォームをかぶってしまった。サポーターの目の前に行って一緒に喜びたかったけど、一緒にお祝いをすることができなくて寂しかった。もちろんサポーターからの声は聞こえていたし、チームメイトや監督には自分の行いに対しては申し訳ないと伝えている。もう繰り返さないようにしていきたい」
MF 27 富澤 清太郎
「ウチはボール保持できる時間が長いほうがゲーム運びが難しかったりもするけど、そういうときにどうやってボールを動かすかという課題が出た。勝負をさせてくれるプレスの甘さが相手にあった。準備できる時間があったわけだから、そこでプロとして結果を出さないといけない。クロスからのヘディングで1-0で勝ったけど、あれがなかったら引き分けになってしまう。どんな相手にももっと点を取れるようにならないといけない」
MF 11 齋藤 学
「今日、オレのボール奪取率は相当高いと思う(笑)またボールを取った、と思ったことが何度もあったから。でもディフェンスがうまく対応してくれて、そこにパックしているだけ。なるべく前でボールを取れたのは良かった。これまでスタメンではなかったのでしっかりアピールしたかった。点を取りたかったけど、まずまずのプレーができた」