「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「個人的には自分本来のスタイルを出せていてすごく楽しい。このサッカーでチャンピオンを目指したい」[飯倉大樹インタビュー(第3回)]

前回からつづく

【飯倉大樹選手インタビュー(第3回)】

実施日:3月22日(木)
インタビュー・文:藤井 雅彦
協力:横浜F・マリノス広報室

 

3回に分けてお届けしてきたインタビューも、今回が最終回となる。

先日の清水エスパルス戦でも果敢にペナルティエリアを飛び出し、“攻撃的なディフェンス”を見せた飯倉大樹。F・マリノスは2試合連続完封で2連勝を達成した。

「このサッカーでチャンピオンを目指したい」

そう話す背番号21は、インタビューが終わる瞬間まで目を輝かせていた。

 

 

 

――宮崎キャンプ中の練習試合やプレシーズンマッチ・FC東京戦の失点には飯倉選手が関与していました。それらのシーンは教訓になっていますか?

「もちろん頭に入っている。キャンプ中の練習試合での失点はオレの単純なミス。シンプルにパスを出せばよかったところを持ち過ぎて奪われただけ。ただ、高い位置でプレーすることへの慣れが足りなかった時期ではあるので、判断力を磨いていく必要があると感じた。公式戦で同じ失敗をしないために、よりシンプルにプレーする中で精度を高めていきたい」

 

――プレシーズンマッチはヘディングクリアを拾われての失点でした。

「あれはチャレンジしたからこその出来事だった。これは直接ではなく周りから聞いた話だけど、翌日のFC東京との練習試合前のミーティングで、自分が失点に絡んだシーンが題材に使われたらしい。でもマイナスの意味使われたわけではなく、監督は『素晴らしいプレーだった』と言ってくれたみたい。おかげで自分の中にプレーの基準ができた。その出来事ひとつで、次に同じような場面があった時のプレーは変わる。あの失点があったから、開幕以降はもっと積極的に前へトライできるようになった」

 

 

――手探り状態でプレーしていたのが正直なところ?

「ほとんどアドリブでやっていた(笑)。今年に関してはあのFC東京戦(プレシーズンマッチ)がボンバー(中澤佑二)やミロシュ(デゲネク)と組んだ初めての試合だった。センターバックとの連係は重要だけど、込み入った話し合いをしたことは一度もない。練習と試合を重ねながらお互いのプレーエリアや役割を理解していったというほうが正しい」

 

――エリア外に飛び出してヘディングクリアするたびにスタンドから歓声が湧きます。

「これまでのGK人生でヘディングをする機会は数えるくらいしかなかったから、当たった後の感覚が自分でも分からない。でも試合映像を見た時にけっこう飛距離が出ていた。地味にヘディングが上手になっている気がする(笑)。でも首と頭が痛いから練習はしない。GKのプレーに支障をきたすから(笑)」

 

 

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