「(甲府は)すごくいいサッカーをしている」(俊輔)・「ふっくん(藤田)は前線でポイントになれる」(中町)+藤田・ドゥトラ他 [試合直前インタビュー](1967文字)
【players voice DF 27 富澤 清太郎】
――試合をこなすごとにチーム状態が上がっているように感じる
「チームの生命線は選手の距離感。それが去年の調子が良いときの感覚に近づいてきている。距離感さえ良ければ余計なパワーを使わずにすむし、効率良くボールを奪える。結果としてそれが良い攻撃にもつながる」
――マルキーニョスが出場停止となるが、不安は?
「不安は一切ない。フジ(藤田)にはフジの持ち味がある。前線でボールが収まることだったり、裏へ抜けてボールを引き出すプレーもうまい。自分たちには土台があるので、そこにフジのカラーが加わればいい」
――得点力という部分では?
「たしかにマルキにはゴール前で決めきる力がある。それは実績からも分かることだと思う。だからそれはチーム全体でカバーしなければいけない。ゴール前に厚みを出して、チャンスを多く作り出すことが大事」
――あとはセットプレーでそろそろ…
「あとはオレのニアサイドからのヘディングが決まればね(笑)」
【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督
「フロンターレ戦は今年の公式戦4試合の中である意味一番良かった。ある意味というのは、相手の時間帯がほとんどなかったから。相手がやりたいことをほとんどやらせなかった。ファビオはすごくいいプレーをしたし、(齋藤)学も久しぶりに90分間しっかりできた。
ここまで一番点を取っているマルキが出場停止になる。でもフジ(藤田)にしろ(端戸)仁にしろ、いい準備をしてくれていると思っている。フジはトレーニングに対して意欲的で信頼して送り出せる状態にある。裏へのランニングが特徴で、それは甲府に対して有効だと思う。守備でもしっかりチェイシングできる選手。得点感覚もあるし、横からのボールにも強い。
ただゲームの間が2日しかなかったので実戦的な練習はできなくてコンディショニングだけになった。痛めている箇所がある選手が何人かいるので、直前の状況までみてメンバーを決めたい。連勝というか勝ち点3がほしいゲーム。ナビスコカップの予選リーグは6試合しかないので、早い段階で決勝トーナメント進出が見えるような状況にしたい」
MF 25 中村 俊輔
「甲府はここまで公式戦2分2敗で勝っていないけどすごくいいサッカーをしている。最後のところで決め手を欠いているだけ。キャンプでも対戦したけど、あのときよりも良くなっているし、J2から上がってきたというようなチームではない。ウチが押し込まれる時間帯もあると思うけど、なんとかしのいで、こっちが決定機をモノにしたい。あとは中2日で昼間のゲームはきついと思うから全体の意思統一をしっかりしないといけない」
MF 8 中町 公祐
「フロンターレ戦はすごく手ごたえがあった。これまでの試合の中で一番守備が機能したと思うし、狙い通りボールを奪える場面も多かった。あと個人的にはクロスに対して中に入っているので、そこで合わせて点を取りたい。クロスがニアで引っかかる場面が多いけど、自分のところまで来れば決める自信はある。マルキがいないのはたしかに大きいけど、ふっくん(藤田)は前線でポイントになれるし、そこで収まれば自分が上がっていくタイミングもとりやすい」
FW 19 藤田 祥史
「自分のプレーを出してチームが勝つためにプレーしたい。ナビスコだけどしっかり勝ってリーグ戦につなげたい。いまチームが勝っている流れを切らないようにやりたい。個人的には2トップでも1トップでもあまり変わらない。自分からボールを要求して動き出していきたい。周りを気にせずスペースで出ていきたい。チャンスだけどあまり気負ってもしょうがない。甲府はしっかりボールをつないでくるし、守備は前から来る。裏にスペースがあると思うので、そこを狙っていきたい」
DF 5 ドゥトラ
「まだシーズンが始まったばかりで、いまのところは疲れはない。でも明日の朝になったら分からないけどね(笑)。シーズ後半になるとどうしても疲れがたまってしまうけど、まだまだシーズンはこれからだから。ベテランなのでけがをしやすいという認識が世間一般にあるのは分かっているし、しょうがないこと。でも自分たちは連戦に備えてしっかりトレーニングを積んでいるし、ケアもしている。いいコンディションで試合にでるために努力しているよ」
MF 7 兵藤 慎剛
「この前のゲームで右ひじを打撲していて、ちょっと力が入らないような感じ。プレーしていたらあんまり気にならないけど、腕で押さえたりするのはちょっと気になる。でもこれくらいで試合を休むわけにはいかない。試合に使ってもらえるのは光栄なことだし、その期待に応えないといけない。まだまだシーズンは長いので、けがをひどくしないように、なおかついいプレーをしたい」