監督・永井秀樹は稀代のロマンチストかリアリスティックな戦術家か(J論)

「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ケチャップが噴き出したかわりに、ケチャップをかけられてしまっては、乱打戦の痛み分けも致し方なし [J9節/湘南戦レビュー]

 

 

容器の口の部分に溜まっていたケチャップが、ついに飛び出した。ドバっと飛び出した結果は、大量4得点だった。

 リーグ戦9試合目で、今季初となる複数得点である。ここまでに勝利した2試合はいずれも1-0で、無失点で終えたのもその2試合だけ。湘南ベルマーレ戦以前の8試合のうち、半分の4試合で複数失点している。ちなみにその4試合は敗れた4試合に該当しており、スコアがチームの性質を分かりやすく示している。

では複数得点しながらも複数失点した場合はどうなるのか。湘南戦はそんなゲームだった。

ケチャップの中心を担ったのは、ウーゴ・ヴィエイラだ。加入2年目のポルトガル人ストライカーは、生粋のワンタッチゴーラーとしてコンスタントに得点を重ねていく。特に両サイドからのクロスを点で合わせる技術はリーグトップクラスで、ゴール前のワンポイントで勝負するならば身長や身体能力は必要ない。ラストパスへの予測と相手DFやGKとの駆け引き、そしてミートする技術さえあればゴールネットは揺れる。ゴール前の嗅覚に限れば、かつてマリノスに在籍した大黒将志のそれに近い。

しかし、この日のハットトリックはすべてワンタッチではなく、複数タッチから生まれた。

 

 

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