山田康太が見せた縦への推進力、個人技や個人能力で点を取れる仲川輝人の存在、これがマリノスの欲していたもの [J15節 長崎戦レビュー]
リーグ中断前最後の試合としては、最高の結果となった。どんなスコアより点差より、勝ったことが最も重要。その上で、マリノスサポーターを歓喜させる瞬間が5回もあったのだから、それ以上を望むことはできないだろう。
試合途中まではビハインドを追いかける展開で、あまりにも軽い失点に目を覆った。1失点目は間髪入れずにクロスを上げた相手の思い切りの良さを褒めるべきかもしれないが、ペナルティエリア内でのマークは緩慢だった。ゴールを決めたファンマは信じられないほどフリーで、なす術なく失点したGK飯倉大樹が「失点のところは相変わらずルーズなところが出た」と話したとおりだ。
2失点目については松原健のパスミスがきっかけで、その後も相手のアクションに対して守備が後手に回った結果である。ボールの失い方も大きな問題だが、その後の耐久力にも不満が残る。単純比較はできないが、昨季までのマリノスであればゴール前ではね返せたのではないか。この失点をはじめ、そう思いたくなるような失点シーンが前半戦は多過ぎた。
難しいゲーム展開にしてしまったのは自分たちで、対してその状況を打開したのは若き新鋭たちだった。前半、遠藤渓太は果敢に仕掛けてPKを獲得して大津祐樹の得点につなげた。そして後半、ルーキーの山田康太が力強いボール奪取から相手陣内に侵入し、果敢にシュートを放った。このこぼれ球を詰めたのが、ようやく結果を残せた仲川輝人である。
(残り 653文字/全文: 1270文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ