「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「今は練習で体をバチバチぶつけて、ファウルになるかもしれないくらいの激しさで練習しています。でも、それがすごく楽しい」 [山田康太インタビュー(第2回)]

【山田康太選手インタビュー(第2回)】

実施日:5月24日(金)
インタビュー・文:藤井 雅彦
協力:横浜F・マリノス広報室

 

前回からつづく

シーズン開幕当初、山田康太は高卒ルーキーの一人に過ぎなかった。紅白戦にも入れず、ピッチの外でフィジカルトレーニングを黙々と行っていた。

だがルヴァンカップで出場機会を得ると、ものすごいスピードで階段を駆け上がっていく。カップ戦からリーグ戦へ、右サイドバックから本職のインサイドハーフへ。目まぐるしく立ち位置が変わる状況で、同時に指揮官の信頼を勝ち取っていく。

まさに成長一途。「自分の中にある基準が高くなりました。今は楽しく激しくやれています」と目を輝かせた。そして、日本代表のスパーリング相手としてロシア遠征を行うU-19日本代表にもしっかりと名を連ねた。

成長著しい18歳は、今が伸び盛りの旬な選手だ。

 

 

 

――前半戦を終えての感想を聞かせてください。

「シーズン初めは紅白戦でBチームにも入れず、グラウンドの外を走っている時間が多かったです。最初は『仕方ない』と思っていた部分もありましたけど、途中から紅白戦に入って自分のプレーを少しでも表現できた時に『もっとやりたい』と強く感じました。どのポジションでもいい。短い時間でもいい。とにかくピッチに立っていないといけないと思いました」

 

――シーズン序盤のルヴァンカップでは右サイドバックとして出場機会を得ました。

「リーグ戦に絡めない状況で、ルヴァンカップは少しでも出られたらいいなと思っていました。右サイドバックの経験はなかったし、本来のポジションではなかったので不安がなかったわけではありません。実際にプレーしてみてある程度できたという手ごたえはありましたが、正直こんな早くJリーグに出場できると思っていませんでした。ちょっとうまく行き過ぎかなと(笑)」

 

――リーグ戦に出場することで何か変化したことはありますか?

「自分の中にある基準が高くなりました。当たり前にやらなければいけないことの基準が上がって、プラスαで何をやっていくかを考えるようになりました。あとはプロのレベルを肌で感じて、ほんの少しだけ余裕が生まれました」

 

 

――プロ生活をスタートさせて半年足らずですが、ユースとトップチームの違いはどんなところに感じますか?

「身体能力のスピード、判断のスピードなど、すべてにおいてスピードが違うと感じます。判断が遅ければボールを奪われてしまうし、寄せのスピードが遅ければ反対にボールを奪えない。もちろんパススピードもまったく違います。F・マリノスはレベルが高いので、その中で毎日練習していることが自分の成長につながっていると思います」

 

 

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