「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「ショックというか、気分は良くない」(兵藤)・「ボールを持っているという折れない心が必要」(冨澤)+中澤・中町他試合直前インタビュー (1,360文字)


【players voice MF 7 兵藤 慎剛】

――水曜日のナビスコカップで初めて負けたショックはある?

「ショックというか、気分は良くない。そこでさらに中2日の試合だと精神的な疲労感も正直ある。でも長いシーズンのどこかで負けるので、ここで連敗しないことが大事になる」

――試合当日の天候が怪しい。

「雨と風が強い嵐になるかもしれないけど、そういうピッチコンディションは広島のほうが嬉しくないと思う。かといってウチが嬉しいわけではない。だからどっちがどれだけ環境に適応できるか。その場の状況に応じたサッカーをできるチームが強いチーム」

――勝つためのポイントは?

「泥臭く戦うことが必要になってくる。あとはセットプレーは当然大事になる。シュンさん(中村)は絶好調だし、ピッチコンディションが悪くなるならゴール前で何か起きる。一つひとつのプレーを大事に戦っていきたい」

 

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「相手のやり方は整理できている。でも中2日なので頭の中の整理だけになる。広島のサッカーはメンバーの質が変わるとなかなか機能しない。ただ(佐藤)寿人の決定力と高萩にボールが入ったときのコンビネーションは強力。天気が良ければ相手の前の3人にボールを入れさせないことがポイント。でも天候が悪ければルーズボールをしっかり取れるかどうかの戦いになる。ナビスコカップで初めて負けたけど流れが悪くなったとは思っていない。積み上げているものがなくなるわけではないし、連勝も消えるわけではない」

MF 8 中町 公祐

「相手の前線の選手はこちらをかき乱してくる。(佐藤)寿人さんや(石原)直樹はゴールに直結する動きをしてくる。それと高萩にいい形でボールを持たせるとすぐにピンチになってしまう。寿人さんに引っ張られるから2シャドーが生きる。どうやってシャドーを無力化するか。マンマークとまではいかないけど、ウチのダブルボランチで相手の2シャドーをケアすることになると思う。去年のアウェイ戦は出ていないけどホームではほとんど抑えることができた。距離感がよければいい形でボールが入らないと思う」

DF 22 中澤 佑二

「水曜日の試合に出ていないので僕は誰よりも走れる。走れなかったら自分がいけないということ。やっぱり試合にはベストな状態で出たほうがいい。中途半端な状態で出られるほどマリノスはレベルの低いチームではない。ナビスコカップで初めて負けたのでちょっと嫌な流れになっている。これでリーグ戦でも負けるとズルズルといってしまう。その試合に出ていない自分やカンペー(富澤)はコンディションがいいはず。そういった選手が率先してアクションを起こしていきたい」

DF 27 富澤 清太郎

「相手がやりたいことはハッキリしている。それは縦にボールを入れてからのコンビネーション。ウチとしてはそれを封じて、逆に相手の隙を突きたい。どうやって守にしても高い集中力と意思統一が欠かせない。引いて守るかもしれないけど、引きすぎないことが大事。仮に引きすぎてしまっても相手にはケネディ(名古屋)のような高さとパワーのある選手はいない。攻撃では外からはボールを持たされているように見えるかもしれないけど、自分たちがボールを持っているという折れない心が必要になる」

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ