「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

天皇杯の横浜FC戦、街を二分する戦いでは結果がすべて [天皇杯 横浜FC戦プレビュー]

 

約1ヵ月ぶりの公式戦がいよいよ明日に迫った。中断期間中は新潟県十日町市でキャンプを行い、その後も夏の陽射しを浴びながら厳しいトレーニングを積んできた。7月に入ってミロシュ・デゲネクの移籍というニュースが飛び込んできたが、もともとオーストラリア代表の活動で不在だったため、急きょ離脱していなくなったという感覚はない。移籍が噂されていたウーゴ・ヴィエイラも無事に来日し、明日はベンチスタートながらしっかりとメンバー入りしている。

 注目のスタメンは、十日町キャンプ最終日に実施した“ガチ”の紅白戦メンバーとまったく同じ可能性が高い。中断期間にコンバートなどのテストを積極的に行ったわけではなく、チームを成熟させるための時間として継続路線を貫いた。したがってマリノスのサッカーは中断前とほぼ変わらず、メンバーもほぼ固定されている。開幕時のようにサッカーの方向性に驚くことはないだろう。髪の色が変わった扇原貴宏は「今までやってきたことをハイインテンシティでできるかどうか」をテーマとして掲げた。変化があるとすればベンチに座るGKが原田岳になることくらいか。

懸案事項がないわけではない。キャンプ最終日のレポートでも述べたように、今のマリノスのスタイルが日本の夏に適しているとは思えない。暑さは体力だけでなく思考を奪い、集中力も散漫になる。ちょっとした隙が命取りのサッカーだけに、相手チームだけでなく気候にも油断大敵。ナイターゲームとはいえ、湿度が高くなると苦しい。

そういった不安を杞憂に終わらせるための重要なポイントが、試合の入り方である。「フワッとした入り方になると相手にペースを握られてしまう」と話したのは中盤の一角として不動の地位を確立している天野純だ。不用意なミスやあまりにもあっけない失点を喫した時に、主導権を奪うために倍以上のエネルギーが必要になってしまう。立ち上がりから集中し、マリノスらしくアグレッシブに戦い、圧倒する展開が理想だろう。

それでも、この一戦が簡単な試合にならない理由は、相手が同じ横浜に籍を置くチームだから。カテゴリーこそ違うものの、これが本当のダービーである。

 

 

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