「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ウーゴ・ヴィエイラの点で合わせるシュートの技術はリーグ屈指。交代でベンチに下がった大津祐樹も「あのセンスは本当にすごい」と脱帽 [天皇杯 横浜FC戦レビュー]

使い古されたフレーズではあるが、トーナメント戦は結果がすべてである。負けた瞬間に名前が消える戦いは、勝ち残り合戦と言い換えられる。そして、同じようにダービーも結果がすべてだ。勝つか負けるか、それは天と地の差であり、他には何もない。

ただし、チーム作りの進捗や選手個々の成長という観点で述べるならば、結果だけで満足できないこともたしか。その自覚を持っている喜田拓也は「結果として応援してくれた人に応えられたのは素晴らしいことだけど、僕たちは勝つ中でも内容をもっと追い求めていきたい」と満足していなかった。

 約1ヵ月ぶりの公式戦というシチュエーションは、想像以上に厳しいものだった。それが7月に入っての蒸し暑い環境下だから、なおさらである。ほとんどの選手が疲労困ぱいで、延長戦に入ってからはガス欠気味の選手も散見された。完全に足が止まってしまった山中亮輔は「最後は足が動かない状態になってしまってチームに迷惑をかけた。そこは自分の課題だし、申し訳ない気持ちしかない」とうなだれた。

難しい試合展開がそうさせた可能性もある。前半からボールを保持するのはマリノスだったが、なかなか決定機を作れない。長い目で見ればジャブのような攻撃とはいえ、即効性を伴わない攻撃は自分たちの首を絞めかねない。人間誰しもが目に見える結果を欲するのは、ある意味で当然だろう。そんな流れで先制点を喫したのだから、精神的にかなり追い詰められてしまった。

反撃の合図はウーゴ・ヴィエイラと伊藤翔の同時投入だ。交代の準備が終わり、タッチライン際で待っている最中に失点した。それでも「僕とウーゴがやることは点を取ることだけ」(伊藤)と意に介さず。ウーゴが最前線に構え、伊藤は少し下がったポジションから相手ゴールに迫った。

 

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