(気が合うのは?) 「弟のような存在だから」(大津) ・「本当のお兄ちゃんのように接してもらっています。面倒見がいいから、後輩からすごく慕われる」(山中) [大津&山中対談(後編)]
【大津祐樹&山中亮輔 対談(後編)】
実施日:7月9日(月)
インタビュアー・写真:藤井 雅彦
協力:横浜F・マリノス広報室
大津祐樹と山中亮輔を迎えての師弟対談後編は、二人のプライベートにスポットライトを当てた。
柏レイソル時代の出会いから、距離が縮まったきっかけ、そして現在の関係性などなど。阿吽の呼吸で進んでいく会話はテンポが良く、わずか数年の関係とは到底思えない。
女子必見(?)のトークをとくとご覧あれ。
→前回からつづく
――お互いはどのような存在なのでしょうか?
大津 祐樹(以下、大津)「ヤマ(山中亮輔)はオレのことを好きすぎる後輩です」
山中 亮輔(以下、山中)「いやいや、オレを追いかけてF・マリノスに移籍してきたのは(大津)祐樹くんのほうだから(笑)」
大津「結果的にそうなった(笑)」
――ファーストコンタクトはいつですか?
山中「僕と祐樹くんが同じタイミングでレイソルに帰ってきました。僕はジェフ千葉への期限付き移籍から復帰して、祐樹くんは海外から戻ってきた時だよね」
大津「そうそう、だから二人とも復帰だけど同期でもあるんです。オレが最初にレイソルにいた頃、ヤマはまだユースの選手だった」
山中「一緒に復帰したのが2015年です」
大津「え、そんな最近だっけ?」
山中「意外にも仲良くなってまだ3年半ですよ」
大津「(内容が)濃い!!(笑)」
山中「(時間が)短い!!(笑)」
――仲良くなったきっかけを教えてください。
山中「僕が(鈴木)大輔くん(現ジムナスティック・タラゴナ/スペイン2部)に可愛がってもらっていて、祐樹くんは大輔くんと同い年でもともと仲が良かったんです。だからレイソルに復帰したタイミングでみんなが自然と一緒にいるようになって、僕と祐樹くんも二人だけでいるようになりました」
大津「オフの日はほぼずっと一緒にいたよね。買い物して、食事して、時間があれば旅行して」
山中「オフは一緒にいるのが当たり前で、どちらからでもなく自然と『次のオフどうする?』みたいな(笑)」
大津「ヤマが運転する車で移動して、楽しかった記憶しかない!」
山中「僕がF・マリノスに移籍する直前のオフはセブ島で自主トレしました。大雨で何もできなかったけど、とりあえず砂浜ダッシュして(笑)」
――山中選手の移籍話を聞いた時、大津選手は寂しかったのでは?
大津「もともと相談を受けていて、ヤマが成長するために必要な決断だと思いました。違うチームになってオフの日にずっと一緒にいることはなくなったけど、連絡は取り合っていたし、タイミングが合えば食事に行っていました」
――反対に、大津選手がF・マリノスに加入することを知った時の山中選手の気持ちは?
山中「けっこうギリギリのタイミングで教えてもらいましたよね?」
大津「人に言える段階になってからは一番早く伝えたと思うよ。環境は変わったけど、二人の関係性は何も変わらないね」
――大津選手の移籍加入にあたって、山中選手はアドバイスをしたのですか?
山中「アドバイスというか、クラブの特徴やレイソルとの違いといったポイントを少し伝えただけです」
大津「ピッチ内よりもピッチ外でヤマがいたことで馴染みやすかった。サッカーはどこでも同じルールだけど、ピッチ外ではクラブによって当然違う部分があるので。ヤマがいたことで自然とチームに溶け込めたと思うので助かりました」
山中「昨年末の天皇杯でレイソルと対戦した時、祐樹くんが(天野)純くんと揉めていたから心配していたけど、今は仲良しで安心しています(笑)」
大津「懐かしい(笑)。そんなこともあったね。今は練習前後からほぼずっとヤマと一緒にいます。昼食も一緒だし、新幹線や飛行機の移動はだいたい隣の席にいる」
山中「キャンプも同じ部屋でした。でも結婚しちゃったから寂しいんだよなぁ。ランチはだいたい一緒だけど、夜ごはんは今年になって一度しか一緒に食べていない」
大津「それは仕方ない!(笑)」
――お互いどんなところで気が合うのですか?
大津「もうフィーリングとか感覚だよね。弟のような存在だから」
山中「祐樹くんは先輩だけど、自分は自然体でいられるし、本当のお兄ちゃんのように接してもらっています。面倒見がいいから、後輩からすごく慕われる人なんです」
大津「お互いで知らないことなんて、ないんじゃない?」
山中「そうですね。祐樹くんのことなら、ほとんど知っています。好きな女性のタイプとか(笑)」
大津「オレもヤマのタイプは知っているよ(笑)。ヤマはキレイ系の女子が好み」
山中「正解です。祐樹くんはふんわり系女子がタイプなんです(笑)」
大津「そうそう、まさにウチの嫁さんがタイプの女性です!」
――最後に、二人の関係について今後の抱負を聞かせてください。
大津「イエスマンの後輩よりも、ヤマのようにちょっとつついてくるヤツのほうが可愛い。これまでいろいろなことを教えてきたつもりで、だいぶ立派な男になった。しっかり育ってくれて嬉しいよ(笑)」
山中「僕も祐樹くんのように後輩から慕われる先輩になりたいです。祐樹くんを見習いつつ、これからは後輩を食事に誘ったり、指導していきたいです(笑)」
(おわり)