「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ドゥシャン・ツェティノヴィッチのデビュー戦を祝う展開が理想 [J18節 広島戦プレビュー]

 

28日に予定されていた清水エスパルス戦が順延となり、前節のFC東京戦から中9日の変則日程で迎える後半戦初戦。対戦相手は首位を快走しているサンフレッチェ広島で、前回対戦はアウェイで1-3と敗れている。

広島の特徴は4-4-2の組織的な守備と、パトリックを生かしたロングカウンターにある。前回対戦時はPKで先制したものの相手の守備ブロックを崩したとは言い難く、後半途中にパトリックが投入されてからは劣勢を余儀なくされた。就任1年目の城福浩監督は規律正しく手堅いチームを作っている。

その相手の特徴は、2-5で敗れたFC東京に近い。個の能力を切り取っていくとFC東京のほうが上だとしても、組織力という点で広島が上回っている証左が現在順位ではないだろうか。前線にいるディエゴ・オリヴェイラとパトリックはいずれも単体で状況を打開できるカウンターの急先鋒だが、フィジカルを生かした突進能力は後者に軍配が上がる。

マリノスは清水戦順延によって結果的に広島戦に向けた練習時間が増え、今週に入って月曜日と火曜日に戦術トレーニングを行った。広島が作る4-4のブロックをいかに崩し、相手2トップを走らせるロングカウンターをどのように封じるか、この二つに重点を置いた。

FC東京戦がそうだったように、ある程度ボールを持てる想定が成り立つ。ただ、ここでフィニッシュまで持ち込めないと反対に苦しくなる。カウンターを食らうリスクが高まるだけでなく、選手たちに焦りの色が出ても不思議ではない。FC東京戦の残像が簡単に消えるわけではない。

 

 

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