「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「6連勝している気分じゃないというか、もっと圧倒したい」(冨澤)・「ラッキーボーイみたいにいつも誰かが出てくる」」+シーズン初得点!端戸他 [川崎戦後インタビュー]

 

【players voice FW 17 端戸 仁】

――ついに今シーズン初得点を挙げた

「本当はマチくん(中町)がゴール前じゃなくて自分がゴール前だったんだけど、マチくんが替わろうと言ってきたので替わった。そういうところは運があるのかも。こぼれてくるという感じは正直なかったけど、どんな体勢でも狙える準備はしていた」

――右足だった

「出場するときは、点を取るというか点を取ったらヒーローだなと思っていた。でもゴールシーンはあまり覚えていなくて無我夢中で蹴った。何も考えないでやったら結果が出た。左足だったら狙ってしまったかもしれない」

――やっとチームの一員になれたという感じ?

「こういうビッグクラブで先発で出ることは簡単じゃないと分かっていて北九州から帰ってきた。でもこういう緊迫した中で使ってもらえたので期待に応えないといけなかった。今日だけで評価がガラッと変わるわけではないので、これからもひたむきに練習からやっていきたい」

――これまでチャンスもあったけど結果が出なかった

「第2節や第3節は先発で出ていてゴールチャンスもあったけど、そこを決めきれずにこうなった。大事な点を取れたけど、これからがもっと大事。スタメンで試合に出るためにもっとインパクトを残したい。今日は(齋藤)学と交代したけど、学と一緒にF・マリノスの攻撃を引っ張っていくところを見せたい」

 

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「勝ち切った選手たちを称えたい。非常に難しいゲームだった。神奈川ダービーということで多くのサポーターが来てくれて、その中で勝ち点3を取れて嬉しい。ゲーム前からのスカウティングで考えられていたが、相手は3トップとトップ下の選手の前に4枚を残してくる。それもあって押し上げられず、中盤で奪ういつもの形を作れなかった。恐れず前に出るようになってからイニシアチブを握れた。攻撃はやりきる回数が少なかった。あとセットプレーは武器だし、強み。メンタルが強くなって、勝ち切る意識が選手から出ている。去年は『14』の引き分けがACLに出られない要因だったと選手にも言っている」

MF 25 中村 俊輔

「今日の相手はセットプレーをゾーンで守っていて、止まった状態でジャンプするよりも走り込んでジャンプしたほうが高い。だからいつもよりも上目に蹴った。でもニアで引っかかりすぎた。あと直接狙ったのも弱すぎたりした。マルキのFKもそうだけど、入っていればもっとラクになったと思う。1試合に最低5回くらいはセットプレーがあるから振り分けている。今日は相手GKのタイプがわからなかったというのもある。ターゲットもたくさんいるので、キッカーとして贅沢というかやりやすい。自分に責任とプレッシャーをかけてやっている。でもセットプレーからの失点はもったいない」

DF 4 栗原 勇蔵

「相手にそんな怖さはなかったけど、失点したことで相手は息を吹き返した。(田中)裕介を筆頭に勢いが出て、ウチは足が止まってしまった。でも引き分けイコール負けみたいな雰囲気になっていて、点を取りに行った結果が勝ちになった。もしかしたら負けていたかもしれない。攻めてCKやセットプレーを取ったことが得点につながった。セットプレーをたくさん取ったチームが有利になる。すべてがうまくいっている。本当なら1-0か2-0がいいけど、ラッキーボーイみたいにいつも誰かが出てくる」

MF 27 富澤 清太郎

「(得点について)喜べない。失点したところはセットプレーで完全に潜られた。今日は(端戸)仁が点を取ってくれて本当に嬉しい。彼の中でもこれでチームの中に入れたんじゃないか。若い選手はそういう気持ちでやっていたと思う。僕は彼の能力を認めているので本当に嬉しい。僕自身は勝ち続けている気持ちはあまりない。6連勝している気分じゃないというか。もっと圧倒したい。苦しいときにどれだけケツを叩いてできるか。勝っているという充実感をあるようにもっと勝ちたい」

GK 1 榎本 哲也

「ゼロに抑えられなかったのが悔しい。でも逆転できる雰囲気があったのでフィールドの選手に感謝したい。いまは点を取れているけどセットプレーはほんの一瞬の隙でやられる。あれで流れがガラッと変わる。自分たちはもう一度集中し直さないといけないし、相手は勢いに乗ってくる。失点したときも、少し前からボールを奪いに行き過ぎていたので、そこは少し落ち着かせるようにした」

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