「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「カンペーさんは地引網で、オグは銛(もり)」(中町)・「オグらしくやってくれればいい」(栗原)+小椋・兵藤・斎藤他-試合直前インタビュー 

【players voice MF 6 小椋 祥平】

――11ヵ月ぶりのリーグ戦先発になりそうだが、緊張しそう?

「試合が近づいてきたら緊張すると思う。去年、けが(脱臼)をした場所なので。いまは肩は大丈夫だし、普通にやれている」

――チームは開幕から6連勝している。流れに乗りやすい?

「0か100か。これで連勝が止まったらスタメンが入れ替わったのは自分だけだから、オレのせい(笑)。もちろん連勝を続けられたらいいアピールになる。あんまり欲を出さず…、ミドルシュートをバンバン狙っていきたい(笑)」

――去年から病気と負傷でなかなか試合に出場できていない。

「去年は内科から始まって整形外科にはかなりお世話になった。サッカーができない毎日で、サッカーができなくてつまらなかった。いまは(飯倉)大樹が病気になってしまったけど、その辛い気持ちはすごく分かる」

――飯倉の分まで、という気持ち?

「もちろんそういう気持ちもある。少しでも早く復帰してもらいたい。内科系の病気は慎重にならないといけないので、体が元気になっても動いたらダメと言われて、すごくストレスがたまる。でも必ず元気になって復帰できるという姿を自分が見せたい」

 

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「ここまでセットプレーに関しては手ごたえを感じている。それは得点だけではなくてセットプレーを数多く取ることができていることもそう。でも失点が6試合で『7』は多い。あと3つくらいは減らせたはず。フロンターレ戦では攻撃面もボールを持っているわりにはチャンスの数が少なかった。まだまだ整理しないといけない。もう少し裏を取りたい。それは相手が下がった状態でももっと狙っていかないと。どこでスピードアップするか。
(富澤について)これから連戦が続くし、リスクを冒して長引かせるわけにはいかない。(中村について)水曜日はちょっと練習を少なめにして木曜日はリバウンドなくできた。たぶん大丈夫だと思う。(ボランチについて)ボランチは(熊谷)アンドリューにしろ小椋にしろ人材はいる。それぞれタイプは違うのでカラーを出してほしい。距離感が人によって違ってくるので、紅白戦のときはシュン(中村)と中町と小椋に距離感を意識してくれと話した。
新潟の試合は3試合くらい見たけどアグレッシブ。中盤では相手に時間を与えない厳しい守備をしてくる。ウチはテンポを上げてボールを動かせるかどうか。守備では相手のダブルボランチの8番と6番にしっかりプレッシャーをかけていきたい。8番のレオ・シルバは攻守両面で効いている。守備範囲が広くて、ディフェンスラインのカバーもできるし、前から奪うときはしっかり奪いきることもできる。パス本数も新潟で一番多いはず。キーマンだと思う」

MF 7 兵藤 慎剛

「カンペーさん(富澤)がちょっとけがをしてしまったのは残念。これで2~3人のけがが続くとチーム力を維持するのが難しいので、悪い方向に連鎖しないように心がけないといけない。ただ長いシーズンなので11人だけで戦えるわけではない。カンペーさんがもし無理でもオグ(小椋)は試合経験のある選手だし、心配するような選手ではない。しっかりやってくれるはず。それと同時に今月の残り2試合は勝たないといけない。来月は手強い相手との試合が続くので、今週と来週はしっかり勝ち切りたい」

FW 11 齋藤 学

「フロンターレ戦は個人的な出来があまり良くなかったけど、それまでの試合は悪くなかった。気持ちを切り替えて新潟戦に臨みたい。開幕直後は途中から出て、チームの流れを変えることが仕事だった。スタメンだと求められる仕事はちょっと違うけど、もちろん最初から試合に出たい気持ちは強い。そろそろゴールがほしいので、新潟戦では積極的に狙っていきたい。ちょっとずつけが人が出ている状況なので、元気な選手がしっかり仕事をしないといけない」

DF 4 栗原 勇蔵

「オグ(小椋)は難しい立場だと思う。やって当たり前の状況だから。0か100かじゃなくて0か50か、くらい。チームが勝ち続けているだけにこのタイミングで試合に出るのは難しいと思う。でももともとの能力は高いものがあるし、メンタル的に失敗して下を向くタイプではないので心配はしていない。相手が上位争いしているような、例えば浦和のようなチームだったら気負わずにプレーできたと思うけど、どの相手と戦っても簡単に勝てるわけではない。オグらしくやってくれればいい」

MF 8 中町 公祐

「これまでとはダブルボランチのバランスが少し変わるかもしれない。オグ(小椋)は銛のようなタイプだから。カンペーさん(富澤)は地引網で、オグは銛(もり)。自分は一概にどちらとも言えない。二人のどちらがボールに出てもいいけどバランスだけは考えないといけない。攻撃しているときのバランスだけ気をつければ大丈夫だと思う。オグは守備のスペシャリストだから。ビルドアップのときもどちらが下がるという役割はこれまでも決めていない。基本的にはオグだと思うけど、それはボールの流れ次第になる」

DF 27 富澤 清太郎

「火曜日の練習でちょっと痛めてしまって、水曜日はMRI検査をやっただけ。練習前からちょっと張りがあって、練習したら痛めてしまった。フロンターレ戦のあとは消耗していたし、その前の広島戦は雨の中で負荷がかかるゲームだった。そういう疲労が蓄積していたのかもしれない。みんなにとっていい教訓になったと思う(苦笑)」

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