ほぼ、ぶっつけ本番。組み合わせの妙に期待しつつも、組織性やあうんの呼吸は求められない。ハードワークと体を張った、計算できる守備に期待 [J18節(代替開催)清水戦プレビュー]
ヴィッセル神戸戦は勝利したものの、手放しで喜べる内容ではなかった。数字に残る事実としてボールポゼッションで後手に回り、チャンスの数でも負けていた。しかしながら勝つことでしか開けない視界もある。気がつけばシーズンは残り3分の1となり、指揮官はこのタイミングだからなのか現在順位を見てか「内容ももちろん大事だが、内容が報われるためには結果を出さないといけない」とこれまでとは方向性がやや異なる言葉を発した。パフォーマンス至上主義ながらも、結果を追い求める姿勢を垣間見せた。
「神戸戦では決め切って守り切ることができた」という言葉通り、後半は全体のラインが下がり、ゴール前でしのぐ時間も長かった。その振り返りについてミーティングで否定も肯定もしなかったという。白か黒の話ではなく、状況に応じた戦い方や選択があって当然だし、たまには例外だってある。それよりもチームが勝利するためという目的が明確になれば、選手たちがピッチ上で躊躇する場面は減るだろう。
とはいえ試合に臨む11人とベンチに座る7人を決めるのは監督の専権事項だ。代替開催となる清水エスパルス戦に向けて「明日のチームがフレッシュな状態になるように2~3人は替えると思う」と先発の入れ替えを示唆。その後の柏レイソル戦も中2日と強行軍のため、2-0で勝ったチームそのままで臨むのは難しい。
トレーニングを含むマネジメントも一筋縄ではいかない。神戸戦翌日はリチャージに充てられ、今日の清水戦前日も神戸戦先発組は軽めの調整のみ。グラウンドに出るか出ないかも選手の判断に委ねられ、天野純や山中亮輔らは室内調整のみで明日に備えた。控え組はシュートゲームなどで汗を流したものの、フォーメーション練習などは一切行わず、先発メンバーの予想は困難を極める。
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