「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「相手のボランチをフリーにしてしまうと危ない。チーム全体でケアしないといけない」(兵藤)+ファビオ・藤田・小椋・六反・端戸他 [試合直前インタビュー] 

 

【players voice DF 15 ファビオ】

――すっかり馴染んでいるように見える

「自分からも良い関係を築けるように努力しているつもりだ。自分だけでなく新加入選手を快く迎え入れてくれて、いいグループになっていると思う。長年いるかのような雰囲気で過ごせているよ」

――同郷の先輩が二人いるのも大きい?

「日本人で経験ある選手がいるだけでも大きい。さらに同じブラジル出身でそういった選手が二人いるのはさらに大きいことだと感じている」

――先日の新潟戦でリーグ戦初黒星を喫したけど、気になる?

「世界のトップレベルのクラブでも負けることはある。経験豊富な選手がいるので次の試合に向けて切り替えないといけない。個人的にはもちろん常に勝つつもりで試合に臨む」

――そろそろゴールも?

「自分の仕事は守ること。でもセットプレーでチャンスがあってゴールを決められたら幸せ。自分だけではなくて(栗原)勇蔵やボンバー(中澤)も高いボールには強いので、チャンスはあると思う」

 

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「新潟戦は予想通り苦しい試合になった。前半は最初からかなり押し込まれたので前半は0-0でOKという内容。ただ後半はウチのペースになったので得点して勝てる流れだった。後半の出来からすれば勝つチャンスはあった。チームとしては連敗しないことが大事になる。
(齋藤について)1日も早い復帰を願いたい。今年は本当にけがが多い。(富澤について)もう問題ないと思う。昨日も今日も普通にできているし、大事には至らなかった。でも明日の試合は難しいと思う。雨でスリッピーな状態になりそうだし、無理はさせたくない。
明日の試合ではいくつか試したいことがある。2トップになっても切り替わったときにボールを奪いに行くのは変わらない。同じようにやった大宮戦ではそれがあまり機能しなかったので、今日の紅白戦でもそれを話して修正した。
予選リーグを突破するために勝たなければいけない試合という捉え方。湘南はリーグ戦とメンバーを大幅に入れ替えてくるのではないか。ただナビスコカップを見ていると、メンバーが変わってもやることはあまり変わらない。3バックの弱点を狙っていきたい」

GK 30 六反 勇治

「ここでもし負けるとナビスコカップで2連敗になるし、公式戦でも2連敗になってしまう。今年はリーグ戦とナビスコカップの両方で優勝をチーム全体で目指しているので、負けるわけにはいかない。リーグでは初めて負けたけど首位に立っているし、ナビスコカップもここで勝てば頭一つ抜けることができる。個人的には先発でもベンチスタートでも試合前までにやることは変わらない。あとは最近の話だと(飯倉)大樹くんが入院していて、(鈴木)椋大は去年の手術からなかなか練習できていない。椋大はまだ若いけど伸びしろがある選手だし、テツくん(榎本)や大樹くんと自分は誰が試合に出ても問題ないと思っている。GKの質はマリノスがJリーグで一番高いと思って移籍してきたので、自分が試合に出ることでそれを証明したい」

FW 17 端戸 仁

「リーグ戦で初めて負けてしまったけど、まだ勝ち数のほうが多い。そんなに気にするような負けではないと思う。新潟は全員がすごく頑張っていたし、新潟がいいゲームをした結果だと思う。ただ、その試合では簡単にボールを失うシーンが多かったと思うので、湘南戦ではそこに気をつけてプレーしたい。雨は個人的に嫌いではない。風は嫌いだけど(苦笑)。システムが変わって、いつもシュンさん(中村)がいるところに誰もいない。負けた大宮戦では、バイタルエリアのところで相手をフリーにしてしまったので、フジくん(藤田)が下がって対応するのか、自分も含めてケアしないといけない」

MF 6 小椋 祥平

「新潟戦はチーム全体的に切り替えが遅かった。でもオレがそれをやればよかったし、周りに言えばよかったこと。自分が試合に出て負けてしまったのは力が足りないから。今度は2トップになると思う。トップ下のポジションに人がいないから、相手のボランチにプレッシャーがかかりにくい。自分やマチ(中町)が出るのか、それともフジ(藤田)が下がって対応するのかハッキリしないといけない。カンペーさん(富澤)ももうすぐ復帰するので、試合に出続けるためには強烈なアピールが必要」

MF 7 兵藤 慎剛

「ウチは2トップになりそうなので、相手のボランチをフリーにしてしまうと危ない。そこはチーム全体でケアしないといけない。湘南にはリーグ開幕戦で勝っているとはいえ油断は禁物。あの試合も一時は危ない展開になっていた。それに新潟に負けて、もしここで負けると、中3日での連戦で連敗になるので、これからもズルズルいってしまう。それだけは避けないといけない。ここでしっかり結果を出すことで気持ちを切り替えられる」

FW 19 藤田 祥史

「自分は相手の裏を狙っていくプレースタイルで、さらに相手のボランチもケアしないといけない。やることは多いけど、周りと協力しながらやっていくし、あんまり難しく考えすぎずにやる。攻撃ではサイドからの攻撃回数を増やしていければ。アマ(天野)は自分を見てくれているので、クロスも本数が多ければチャンスの数も増えるはず。2トップでも1トップでも試合に出たら結果を残すことしか考えていない」

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