「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「マリノスのようにサポーターにこんなに応援してもらっているクラブもなかなかない。アシスタントをやっている時からひしひしと感じていました」[小倉勉氏のスポーティングダイレクター就任]

 

 マリノスは3日、小倉勉氏がスポーティングダイレクター(以下、SD)に就任したことを発表した。

 先月21日に前任のアイザック・ドル氏が退任し、後任は未定のままだった。今回の発表について黒澤良二社長は「真っ白な状態から新しいSDを選んでいく中で、さまざまなステップを踏み、シティ・フットボール・グループにも相談しながら、8月末くらいまで考えて決めました」と経緯を話した。

 結果的にはアシスタントSDからの昇格人事に。それについてく黒澤社長は内部昇格ありきの人選ではなかったことを強調し、「小倉さんがSDに適任と考え、結果的にアシスタントからの内部昇格になった」と選定過程の一端を明かした。

 編成の長に就任した小倉氏は「選手たちが自分たちのサッカーを信じてやっていける環境を作っていきたい。オフ・ザ・ピッチからサポートして、今いる全員の力の最大値を引き上げることが一番の補強になる」と所信表明。残り9試合でより良い結果を追い求めると同時に、来季の編成に関して中心を担っていく。

 

 

[一問一答]

黒澤良二社長&小倉勉スポーティングダイレクター

 

――今回の発表の経緯と理由について聞かせてください。

黒澤良二社長

「もともと3年契約だったアイザック・ドルスポーティングダイレクター(以下、SD)の退任を821日に発表しました。その後、真っ白な状態から新しいSDを選んでいく中で、さまざまなステップを踏み、シティ・フットボール・グループにも相談しながら、8月末くらいまで考えて決めました。

 理由としては、Jリーグの複数クラブや日本サッカー協会での経験値があり、日本サッカーの進むべき方向性について広く見識を持っていること。そして20172月からはアシスタントスポーティングダイレクターとしてチームをサポートしてもらっていました。経験的な部分とチームを継続的に見てきたことの両方をストロングポイントとして生かせるという判断です」

 

――小倉勉スポーティングダイレクターに期待することは?

黒澤良二社長

「現場で選手、監督、スタッフとコミュニケーションを取っているので特性をよく知っている。今のマリノスの強みを理解しているので、それを将来的にも生かしていける。そういったところで手腕を発揮してもらいたいという期待があります」

 

――外部からの招聘も考えたのか? 結果的に内部昇格になった理由は?

黒澤良二社長

「外部からも招聘も考えましたし、内部昇格にフォーカスしたわけではありません。真っ白な状態から選定した中で、小倉さんがスポーティングダイレクターに適任と考え、結果的にアシスタントからの内部昇格になったということ。昇格をメインに考えたわけではありません」

 

――来季の編成とは別に、今季についての責任の所在は?

黒澤良二社長

「今は特にお答えできません。それについては機を見たタイミングでお話しできればと思います」

 

――小倉さんに聞きたい。就任を打診された時の所感は?

 

 

下バナー

(残り 1155文字/全文: 2387文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

tags: 小倉勉 黒澤良二

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ