「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「シン(畠中)はまだ23歳。もっと伸びる。チアゴは能力全般がめちゃくちゃ高い。テル(仲川)より足が速いんだから。ドゥシャンはハートがあって戦える」 [今、栗原勇蔵に聞く 第一回]

 

【栗原勇蔵選手コラム第1回】

インタビュー実施日:9月7日(金)
文:藤井 雅彦
協力:横浜F・マリノス広報室

 

 

「自分にとっては遅い開幕戦になるかもしれない」

 名古屋グランパス戦前日、栗原勇蔵は久しぶりの先発出場に向け、静かに闘志を燃やしていた。プロ17年目・34歳の一歩目は、真夏の8月中旬まで待たなければならなかった。

開幕からレギュラーセンターバックは昨季終盤の流れを引き継ぐように中澤佑二とミロシュ・デゲネクが務め、一方の栗原はルヴァンカップグループリーグで負傷し、戦線離脱。チャンスを逃している間に後輩の金井貢史が持ち前の器用さを発揮してレギュラーポジションを射止め、出番を譲った。

 

 

7月にデゲネクと金井が相次いで移籍したが、入れ替わるようにドゥシャンが加入する。さらに夏の移籍ウインドーが閉まる直前にチアゴ・マルチンスと畠中槙之輔が滑り込みで加入した。

栗原の心中が穏やかであるはずがない。だが、それ以上に冷静な自分がいた。数シーズン前から出場機会が減り、気づかぬうちに状況を客観視してしまう癖がついたのかもしれない。「どんなに優れたセンターバックも一人だけで守るのは難しい。貢史は器用だからこそできたけど、一人で守っていたわけではない。だから、ある意味で自分じゃなくてもいい気もするし」と控えめな言葉に終始した。

 

今季初先発となった名古屋戦はチームとして初めて3バックを採用。「立場的には、与えられたチャンスで結果を残すしかない」と力を込めた一戦だったが、自身もチームも手探り状態が否めず1-2の敗戦に終わる。

つづく鹿島アントラーズ戦も0-1で敗れ、久々に勝利とともに90分を戦い終えたのは先発3試合目のヴィッセル神戸戦でのこと。栗原は前半に足を痛めながらも「自分からギブアップしたくなかった。今日は精神力だけでプレーした」と歯を食いしばってフル出場。久しぶりに味わう勝利の疲れは格別だった。

以降、栗原に出場機会は訪れていない。最近の公式戦3試合はシステムを再び4バックに戻し、複数得点で3連勝を飾った。しかし、いずれの試合もベンチからチームの勝利を見届けるのみで、出場したのは今夏に加入した3選手それぞれの組み合わせだった。

だが栗原に動揺はない。「ドゥシャンもチアゴも能力が高いし、シン(畠中槙之輔)にしても、こんな能力の高い選手がJ2にいるんだって思った。対戦していて、他のチームでこのセンターバックいいなという選手がいるかと言われたら、ほぼいないよ」と話し、仲間を信頼している。

畠中、チアゴ、ドゥシャン、それぞれの特徴を聞いてみた。

 

 

 

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