「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

鹿島に勝ったからこそ得られる自信と手ごたえがある。雌雄を決する日曜日の2ndレグがとても楽しみになった [Lカップ準決勝1st 鹿島戦レビュー]

 

試合開始3分のポスト直撃FKは、劇的な決勝ゴールの伏線だった。左サイド寄りで獲得したFKのキッカーは距離と角度を考え、天野純ではなく山中亮輔。「決まっていたら生涯最高のゴールだったと思う」と金髪レフティーが悔しさを露わにした強烈なシュートは、ファーサイドのポストに弾かれて惜しくもゴールならず。

 再びチャンスが訪れたのは、1-1に追いつかれた後の後半アディショナルタイム。「枠に飛ばすことを意識した」というFKは程よく力が抜け、GK曽ヶ端準の手前でバウンドする処理しにくいボールに。ゴールにならなかったとしてもキャッチも難しいシュートは「結果的にうまくいった」(山中)。

曽ヶ端が前にこぼしたボールにいち早く反応したのは、もちろんウーゴ・ヴィエイラだ。「ヤマ(山中亮輔)のシュートはパンチ力がある。GKがキャッチするのは不可能だ。あとは僕が匂いを感じて、ボールがこぼれてくるところを詰めればいい」。眼前にこぼれてきたボールに走り込み、軽くプッシュするだけでよかった。結果的にこれが決勝ゴールとなったが、わずか2分前の失点で先勝が遠のいたタイミングだけに価値が増した。

77分に天野純が直接FKを決め、あとは試合をクローズさせればよかった。チームとして2点目を狙いに行く姿勢を保ちつつ、指揮官のマネジメントは中盤の運動量と強度を確保する交代カードの切り方に。状況としては1-0で終わるのがベスト。しかしセットプレーから強豪・鹿島アントラーズの粘り強さを体感した。

そんな展開からの勝ち越し点は、チームが逞しくなってきた証左と言っていい。「自分は久しぶりにゲームに出場して、チームの中に強さを感じた。ウイニングメンタリティーがあった」と語ったのはリーグ戦2試合の出場停止明けで先発したドゥシャン。終了間際の失点に落胆しないはずがない。それでも2点目を奪いに行く姿勢を失うことはなかった。

 

 

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