仲川輝人はリーグ戦3試合連続得点、シーズントータルでは9得点目。目標に掲げていた年間10得点に王手 [J30節 G大阪レビュー]
前半は素晴らしい内容でガンバ大阪を圧倒した。守備時に全員が自陣に下がって5-4-1のブロックを作ってくる相手に対し、マリノスはインサイドとアウトサイドの攻撃を織り交ぜ、さまざまな観点からガンバゴールへ迫った。
序盤から主導権を握り、ゴールの匂いが漂ってきたのは前半半ば過ぎ。28分、遠藤渓太がカットインから鋭く右足を振り抜くも、ミドルシュートはGK正面へ。つづく29分は相手DFのミスからCKを獲得し、天野純のボールはドゥシャンの頭にピタリと合う。しかしヘディングシュートは枠の外へ逸れた。
攻勢を強めていく中で、36分に均衡を破ったのは天野と仲川輝人の二人だった。
フィールドプレーヤー全員がガンバ陣内に攻め入り、セカンドボールを拾って二次攻撃、三次攻撃へ。山中亮輔からのパスをペナルティエリア目前の左サイドで受けた天野は、アンジェ・ポステコグルー監督がシーズン序盤から口酸っぱく言っていた「中を見ないで早いタイミングでクロスを上げろ」を実践。鋭いノールックパスでガンバの5バックを切り裂き、走り込んだ仲川だけはプッシュ。ただ一人、足を止めずにファーサイドへ走り込んでゴールネットを揺らす。
仲川はこれでリーグ戦3試合連続得点となり、シーズントータルでは9得点に。目標に掲げていた年間10得点に王手をかけた。スピードやアジリティの高さを生かしたドリブルや献身的な守備もチームを助ける貴重な武器だが、最大の魅力はゴール前での得点力。それもさまざまなパターンで決められるのが長所で、もともと持っていた能力をさらに覚醒させながら才能を開花させている。
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