「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「ウチはキレイに戦うチームではない」(俊輔)・「お客さんもたくさん入るみたいだしホームなので勝ちたい」(端戸)+兵藤・マルキ・冨澤・中澤他 [試合前インタビュー]

【players voice MF 7 兵藤 慎剛】

――2戦連続で勝ちから見放されている

「上位に残れるかどうかは今月の連戦で見えてくる。個人としても組織としても力のあるチームと対戦が続くのでマリノスの力を試される。それは選手みんなが感じていることだと思う」

――最近2試合を振り返ると

「せっかくいいスタートを切ったのにここ2試合は勝てない試合が続いている。けが人が少し出始めたのは影響として少しあるけど、チームがやっていることは誰で試合に出ても根本的には変わらない。この2試合は攻守の切り替えがちょっと遅かった。基本に立ち返って臨むことが大事になる」

――鹿島について

「調子を上げてきたみたいだけど、もともといいチーム。Jリーグの中でもトップクラスの2トップだと思う。中盤にもいい選手がいるし、これまでたくさんタイトルを獲得してきた勝負強さもある。そういうチームに勝ってこそ上位にいる資格がある」

――勝てば再び首位が見えてくる

「順位はあまり気にしないけど、まだまだウチはチャレンジャーなので、そういう気持ちで戦う。プレーしていて楽しい試合をしたいけど、楽しいということは最終的に勝たないと楽しめない。ホームでの試合なので勝ってサポーターと一緒に喜びたい」

 

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「やっぱり鹿島は鹿島。新潟戦も新潟のゲームに見えたけど要所を押さえているところが鹿島らしい。ただ、失点がちょっと多いのでそこを突いていければ。それと2トップの力は強烈だと思う。(マルキーニョスの状態について)今日はまずウォーミングアップで状態を確認して、問題なさそうだったので紅白戦も途中から加わった。あとは明日の状態を見てから決める。長引くのが一番怖い。特に5月は連戦があるので、1試合休むことでほかのゲームに出られるならそちらのほうがいいという考え方もある」

DF 22 中澤 佑二

「鹿島は強い。それに対してウチはこれまで入っていたゴールが入らなくなってきている。もちろんゴールはなんでもいいから貪欲に狙うし、自分もそろそろ決めたいと思っている。でもまずは守備から。ずっと失点が続いているのはよくない。それも相手のスーパーシュートではなくちょっとしたミスから失点している。完封できたのは清水戦だけで、ほかの試合では失点している。DFの選手としてまずは無失点を目指したい」

MF 25 中村 俊輔

「鹿島はダヴィとジュニーニョがはまっている。昔の強いときの鹿島に近づいてきている。打ち合いになると決定的なシーンを何度か作られていて、昔のように圧倒しているわけではない。システムはオーソドックスな[4-4-2]だけどダヴィにシンプルに長いボールを入れてくることもあるし、大迫は足下で収めて起点になれる。ボンバー(中澤)と(栗原)勇蔵とで2対2になるともしかしたら危なくなるかもしれないからカンペー(富澤)のポジションが大事になってくる。ウチはキレイに戦うチームではないので、しぶといサッカーで勝ちたい」

DF 27 富澤 清太郎

「主導権を握る時間が長いほうが勝つ確率が高くなる。どの試合でもそうだけど、相手は勝ち慣れているチームだから余計にそうなる。あとはこういった試合ではセットプレーも大きなポイントになる。相手もセットプレーを強調していると思うので、攻守ともに大事になる。鹿島には今年、個で試合を決められる選手が前線に加入した。でもウチのCBには日本を代表する選手が二人いる。そこでの勝負は絶対に勝てるという自信を持って試合に臨みたい」

FW 17 端戸 仁

「鹿島は強いというイメージがあるし、調子も良い。自分たちはここ2試合勝っていないけど、お客さんもたくさん入るみたいだしホームなので勝ちたい。ウチの中盤の選手は足下でボールを受けようとする選手が多いので、自分はできるだけランニングしていくことを意識している。あとはチャンスを決めればチームの勝ちに貢献できる。献身的なプレーをしつつゴールに絡みたい。甲府戦はどうしてもチャンスを外したという印象が強くなるけど、自分としては決定機の場面にいないことのほうが問題だと思っている。だからこそ今度は決めたい」

GK 1 榎本 哲也

「ここまではちょっとしたところから失点しているのでもったいない。失点にはすべて理由があるし、こちらに隙があるからゴールを許している。もっと突き詰めていきたい。特に5月は強いチームとの対戦が続く。ちょっとした油断が失点になる。まずは明日の鹿島戦。ダヴィはほかの誰かがシュートを打つとGKに向かって走ってくる。そこでのこぼれ球を狙っているから。だから自分の判断が大事になる。中途半端なプレーでファンブルすると命取りになるので気をつけたい。5月2日に30歳になったので勝ちたい。完封よりもまずは勝ちたい」

FW 18 マルキーニョス

「何らかの形でチームの手助けをしたいと思っている。でもこのあとも連戦で大事な試合が続く。ここで無理をして長い間離れるわけにはいかない。練習は自分の中では問題なくできた。痛みは日に日に良くなってきている。ただ100%の状態ではない。そうなるにはもう少しかかる。順位表や状況を見ても鹿島戦は重要な試合になる。でも古巣の鹿島だからといって特別な感情はない。元チームメイトや関係者はたくさんいるので仲間という感情はあるが、試合になればチームのためにベストを尽くすだけ」

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