「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「インパクトある仕事をして帰ってきたい」 待望の日本代表選出に山中の目は輝いた [山中亮輔の日本代表選出について]

 

 

マリノスの金髪左サイドバックが念願のA代表初選出だ。ホームスタジアムがある港北区内を学校訪問するサッカースペシャルキャラバン後に取材対応した山中亮輔は「本当にめちゃくちゃ嬉しい」と声を弾ませた。

山中は今季ここまでリーグ戦全31試合に出場し、うち30試合に先発。DFながら4得点7アシストを記録している。正確なクロス、緩急自在のドリブル、そして豪快なミドルシュートと多彩な武器を持つ、攻撃がウリの左サイドバックだ。

柏レイソルからマリノスに移籍加入したのは昨季初めのこと。当時から「日本代表は常に意識している。リオ五輪代表に選ばれず、悔しい思いをした。次に代表のユニフォームを着ることができるのはA代表だけ」とあえて言葉に発し、自身を鼓舞してきた。加入から2年近くが経ち、ついに目標を実現させた。

マリノスでは独特な戦術の下でサイドバックを務めており、日本代表では比較的オーソドックスなプレースタイルを求められるだろう。適応能力を求められるシチュエーションになるが「やるべきことはかなり変わってくると思う。でもシンプルに楽しみ」と期待が先行する。

 

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9月シリーズでは天野純が追加招集ながら日本代表デビューを飾り、今度は山中にチャンスが訪れた。マリノスでの活躍が日本代表への道となる。統括する立場の小倉勉スポーティングダイレクターは「彼が1年間やってきたパフォーマンスを評価されたということ。彼がチームを離れるのは痛いけど、周りの選手にとって刺激になるし、チームに良い効果をもたらす」と嬉しい悲鳴だ。

16日のベネズエラ戦と20日のキルギス戦で出場のチャンスは訪れるか。「インパクトある仕事をして帰ってきたい」。山中の目は終始、キラキラと輝いていた。

 

 

DF 24 山中 亮輔

――最初に、初めてA代表に選出された感想は

「本当にめちゃくちゃ嬉しい。ずっと目指していたところなので、素直に嬉しいです」

 

――自身で評価されたと思うポイントは?

「得点に絡むプレーや攻撃の部分が評価されたと思う。最近だけでなくシーズンを通しての評価だと思っている」

 

――そろそろ選ばれるのではないかという感触はあった?

「前半戦のパフォーマンスは個人的に良かったと思っている。そのタイミングは自信があった。シーズンを通してという意味では、ここまで大きなケガなく試合に穴を空けずに出場できている。実感はあまりない」

 

――やっと、という思い?

「森保監督になってからはチャンスがあると思っていた。でもパフォーマンスに納得していないところもあるので、そこは真摯に受け止めていきたい。前半戦は数字を残せたし、手ごたえがあった」

 

――森保監督になってからの日本代表の印象は?

「同じ五輪世代の選手が活躍していて刺激になっていた。最近の代表戦は見ていて面白いし、そこに自分が入るということで、うまく溶け込めるようにやっていきたい」

 

――広島の佐々木翔選手とポジションを争うことになるが

「まったくタイプが違う選手だと思う。自分は攻撃で違いを作らないと生き残っていけない」

 

――普段マリノスでは特殊な戦術を用いているが、それと違うスタイルのサッカーをすることへの不安や期待は?

「やるべきことはかなり変わってくると思う。でもシンプルに楽しみだし、求められることやコンセプトを理解しながらプレーしたい」

 

――森保監督と面識はある?

「まったくないです。レイソル時代に広島戦によく出場していたけど、話したことはない」

 

――森保監督が率いる日本代表の戦術をどう見ている?

「広島の時は特殊なやり方だったけど、今はシステムも違うし、特に2列目がイキイキしている。自分は2列目の選手を生かせるように、スプリントで追い越していきたい」

 

――親善試合2試合でこれだけはやりたい、ということは?

「インパクトある仕事をして帰ってきたい。個人的には数字を残したい。試合に出たらゴールやアシストを貪欲に狙いたい」

 

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