「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「サッカー選手として飛躍できたシーズンだった。(日本代表に選ばれて)注目度含めて今までとは全然違う景色だった」(山中) [契約交渉2日目: 山中・町野・松原・杉本]

 

 

 

日本代表DF山中亮輔(25)ら4選手が5日、マリノス首脳陣と来季の契約について話し合いを行った。

山中はマリノス加入2年目の今季、リーグ戦32試合に出場して4得点を挙げた。プレータイム2,747分はフィールドプレーヤーではMF天野純(2,897分)に次ぐチーム2位で、自身にとってはすべての項目でキャリアハイとなる数字を叩き出した。

その活躍が高い評価につながり日本代表に初招集され、11月20日のキルギス戦で念願の日本代表キャップを刻む。すると開始2分に得意の左足でゴールネットを揺らす鮮烈なデビューを飾った。同じ試合の終盤に左太もも裏を痛めてリーグ戦ラスト2試合を欠場したものの、全体としては「かなり充実していたし、サッカー選手として飛躍できたシーズンだった」(山中)となった。

今夏にはトルコ1部・バシャクシェヒルから完全移籍でのオファーを受けたが、下位に沈むチーム状況と自身の契約状況の両方を考慮し、残留を決断。2018年はマリノスの一員として戦うことを誓った。一方で、その後の活躍や日本代表招集によって以前よりも貪欲さは増しており、この日も「もちろんチャンスがあれば」と将来的な海外移籍に意欲を示した。

現在はシーズン終盤の負傷が癒えておらずリハビリや治療を続けているが、頭の中では来年1月に控えるアジアカップに出場するシーンを描いている。

「(日本代表に)入り続けたいと思ったし、注目度含めて今までとは全然違う景色だった。それをこれからも見られるように呼ばれ続けたい」

 大きく飛躍した2018年は通過点。無限の可能性を秘める背番号24は、2019年もさらなる進化を遂げるだろう。

 

 

[コメント]

FW 39 町野 修斗

「プロの厳しさ、J1の厳しさを1年間通して教えてもらったシーズンだった。判断スピードが高校とは全然違って、そこに慣れるまでに時間がかかった。持ち味のシュートはいい時はいいけど、経験の差で苦労した。(話し合いでは)今年チャンスがなかった中で、メンバーに入れなかった時でも頑張っていたと話してもらった。来年のキャンプからアピールしていきたい。紅白戦に少しでも使ってもらえれば、それもチャンス。まずはそうならないといけない。シーズン終盤はボールを持った時に少し自信が持てた。流れの中でガッカリさせるミス、イージーなミスを減らすことが大切かなと思う。シュートの部分や身長のわりにテクニックがあるところなど、ポテンシャルを褒めてくれる先輩が多かった。それが自信になった。(山田康太や久保建英が試合に出ていて、どう感じた?)同期や年下の選手の負けて悔しさはあった。来年はまず試合に絡んでチャンスをモノにしたい。チャンスを待っていて、今年1年間が終わってしまった。1年間早かった。自分からチャンスを掴むためにいい準備をしたい」

 

 

DF 27 松原 健

「今シーズンの総括の話をして、主に個人の話が多かった。スタイルが変わって、前半戦は戸惑うシーンが多かった中で、後半戦に入ってアジャストできる部分が増えた。テル(仲川輝人)が入ったことで自分が生かされたし、試合を重ねるごとにコンビネーションは良くなったと思う。ただ、終盤は相手に対策されて崩し切る場面が減った。攻撃では主にサイドにいるテルや(遠藤)渓太のようにスピードがある選手からのグラウンダーの速いクロスが得点パターンになっていた。それはストロングポイントなので大前提として来年もさらに突き詰めたい。でもその前のポゼッションのところで相手も対策してきているので、状況を見ながらロングボールを使うことも必要。ピッチ上でプレーしている選手たちが考えてやらなければいけない。シーズン序盤は中に入ってボールを受けることすらままならなかったのが、終盤は中に入った上で相手の背後で受けられるようになったのが成長だと思う。そこからさらに相手が嫌がる存在になりたい。これは1日2日でできることではないので、シーズンを通して継続してやっていきたい。できれば点を取りたい気持ちはあるし、昨年は1ゴール、今年も1ゴールだったので、来年はそれ以上のゴールを狙いたい。ただ、個人的にはアシストの数を重ねたい気持ちもある。出場するからにはもっと責任感を持ちたいし、チームとして今年は1点取られてメンタルが落ち込んでしまう場面が多かった。そういったところを修正したい」

 

 

 

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