「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

外国人枠の問題に泣いたオリヴィエ・ブマル。伊藤翔は「気持ち良くプレーさせた時の(ブマルの)パワーはすごい」と高く評価していた [ウーゴ・ブマル、二選手の契約満了について]

 

 

 

マリノスは10日、FWウーゴ・ヴィエイラ、MFオリヴィエ・ブマルの2選手と契約満了にともない、来季の契約を更新しないことを発表した。

ウーゴは2017シーズンから加入して28試合出場10得点を挙げると、2年目の今季は31試合出場13得点。2年連続でチームのトップスコアラーに輝いた。後者は今季開幕後に獲得が発表され、15試合に出場して2得点を記録していた。

 

 

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自身のSNSで再三再四に渡って退団を示唆していたウーゴ。そのため今回の発表に大きな驚きはないだろう。今夏、ガンバ大阪から好条件でのオファーを受けたが、成績が低迷していたこともあり、マリノスサイドは契約期間中の移籍を拒否。その時点で今年いっぱいで切れる契約期間を延長しなかったため、今オフでの退団は決定的となっていた。

 

 

 

ブマルはサイドアタッカーの切り札として3月に加入しものの、外国人枠の問題に泣いた。加入当初こそタッチライン際を独力で突破できる選手として重宝したが、夏の移籍ウインドーぎりぎりにチアゴ・マルチンスが加入してからは出場機会が激減。チーム成績が芳しくなかったことによってセンターバックの補強が優先され、ブマルは編成面での煽りを受ける格好になってしまった。

 

 

それぞれが異なる理由で納得のシーズンを過ごせなかった。13得点を挙げたウーゴでさえもクラブの方針と扱いに納得せず、「気持ち良くプレーさせた時のパワーはすごい」と伊藤が舌を巻くブマルについては出番そのものが少なすぎた。ただしフロントも現場も彼ら二人の慰留に全力を注いだとは言い難い。同じように現場サイドの評価も決して高いものではなかった。

それでも、ウーゴがいなければ今季は12位で終われたかは分からない。ブマルについてもプレータイムが増えていれば結果は違ったかもしれない。今後はマリノスと異なる道を歩むことになるが、与えられた状況で結果を残す稀有な存在として輝きを放っていくのだろう。

 

tags: ウーゴ・ヴィエイラ オリヴィエ・ブマル

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