「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「長いリーグ戦の中で勝てない時期に入っている」(樋口監督)+中町・栗原・兵藤・俊輔他 [柏戦後インタビュー] -2,192文字-

 

【players voice】
MF 8 中町 公祐ー

――今日はシステムがこれまでと違ったが

「システムとしては[4-2-3-1]よりも[4-4-2]のほうがキツい。走る距離が長い。でも[4-4-2]のほうが良いところもある。前に人数をかけられるし、攻撃は分厚くなると思う」

――1失点目はシステム上の問題もあった?

「失点のところはアンラッキーな部分もあったけど、起こりうる失点だった。2点目も、もうちょっと縦パスを入れるところにプレッシャーをかけられたら違っていたけど、これまでと距離感が違うので行けないところもある。それによって入るかどうかは別としてシュートまで持って行かれてしまうシーンがいくつかあった」

――今後の戦いについて

「どのシステムにもメリットとデメリットはある。特に今日の相手はボランチが前へ出てこないし、2トップにボールが収まっていたから余計に難しい部分もあった」

 

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「去年から柏になかなか勝てない。リベンジする気持ちで選手・スタッフ全員で臨んだだけに残念。長いリーグ戦の中で勝てない時期に入っている。悪循環になっている。最後までゴールに向かってチャンスを作ったが、そういったメンタリティを失うことなくやりたい。失点が多いが立て直してやっていくしかない。(2トップにした理由と悪循環とは?)2トップは決して悪い選択ではなかった。レイソルの試合を何試合か見て、相手のCBに対して2トップがプレッシャーをかけることが効果的と判断した。特に藤田は相手の裏を狙って起点になることでチャンスを作っていた。マルキーニョスとの関係性が高まればもっと良くなる。悪循環というのは、これまで悪い流れでもセットプレーで点を取れたり、流れの中でもチャンスが1~2回あれば決めていた。今日も前半にFKから中澤の惜しいヘディングシュートがあって“たられば”になってしまうがあれが入っていると違った展開になっている。(追いかける展開でマルキーニョスを交代させた理由は?)セカンドボールのリアクションが遅くなっていた。例えば藤田が競ったあとで一歩ずつ遅くなったところでキツイなと。少しボールを失う回数が多かった。でもゴール前に入っていくときの決定力は練習から期待を抱かせるものを見せている。今後についてはコンディションを見極めて判断していきたい」

MF 25 中村 俊輔

「シーズンは長いから。でもちょっとずつ一人ひとりの踏ん張りがなくなってきた気がする。でも冷静に考えると、ここまでは去年勝った相手に勝って、負けた相手に負けただけ。今日のレイソル戦はその第1戦みたいな。次は名古屋のアウェイ戦だけど、去年は名古屋とホームもアウェイも引き分けている。そういう相手に勝てるかどうか。2トップの感触は悪くない。下を向く内容でもないし、悲観する必要もない。久しぶりに右サイドでプレーしたけど、やっぱりボールをたくさん触ったほうがゲームを動かせる。今日はボールを受けたときにやりきるみたいな感じになる。でも[4-4-2]にしてFWにちょっと無理をしてボールを当てて、それを拾ってサイドに展開して広がっていくみたいな動きは相手のほうが慣れていた」

DF 4 栗原 勇蔵

「今日は不運というより実力的に負けかなと。今日に関してはレフェリングもホーム寄りだった気がする。オレはあんまりレフェリングを批判したくないけど、今日は明らかに目の前のプレーで逆の判定になったりしていた。主審というよりも副審だった。でもそれも含めてサッカー。結果を受け止めなければいけない。相手も前に人数を残してきて、ウチもそういうやり方になっていた。だからこそ切り替えを早くしないといけないしハーフタイムにもそういう話をしていた。あとは単純にもう少し走らないと勝てない」

MF 7 兵藤 慎剛

「得点を取っても勝たないと意味がない。すごく残念。追いつくゴールや逆転するゴールは個人として取りたい。最後はシュートをポストに当ててしまった。決められるシーンと言えば決められるシーンだった。決めないといけない。最近は失点ゼロで終わることがない。課題が多いけど基本に立ち返って、連勝していたときのように攻守の切り替えで圧倒できるように思い出すことと、前線が点を取れば勝てる。自分も含めて前線が2~3点取れば負けるチームではない」

MF 27 富澤 清太郎

「今日は簡単にボールを失う回数が多すぎて、まずはそれを反省しないといけない。だから交代もしょうがないことだと思う。早い時間帯に失点してしまって、それでちょっと頭が働かなくなったのもある。相手は2トップにボールを入れてくるけど、それがうまい感じに収まっていてやりにくなかった。あとは相手のボランチにプレッシャーをかけたいけど、あまり前に出てこないので難しかった」

DF 22 中澤 佑二

「なかなか自分たちの形を作れないゲームだった。自分たちが得意とするプレッシャーのかけ方が機能しなくなってきている。ここ数試合はアバウトになってきていて、そこから失点している。そこを修正していかなければいけない。ただ何かというよりも一人ひとりのゲームに対する判断の問題なので、そんなにネガティブになることはない。どんな勝ち方でもいいので次は勝てるように、そして勝ち続けていければと思う」

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