「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

開幕メンバーの主力と控えに大きな差はない。所属しているほぼ全員に起用の目処が立っているのはポジティブなこと [J1節 G大阪戦プレビュー]

 

 

1月10日の始動日から数えて45日目の明日、マリノスはいよいよ2019シーズンの開幕戦を迎える。

チームは石垣島での一次キャンプと宮崎での二次キャンプを通して準備を進めてきた。プレシーズンの段階での負傷者はティーラトンと椿直起のみ。前者はアジアカップを戦ってきた疲労が主な原因で、後者は不運な転倒による左肩の脱臼で離脱を余儀なくされた。その他の選手は概ね順調、いやこれほど順調な1月と2月も珍しい。

したがってほとんどの選手が良好なコンディションで開幕を迎える。練習や紅白戦を見るかぎり、主力と控えに大きな差はない。むしろ試合状況や展開次第ではピッチに立つべき人材がベンチやベンチ外にいるかもしれない。組み合わせやユニットをあまり試さなかったマネジメントに疑問符が付くものの、所属しているほぼ全員に起用の目処が立っているのはポジティブなことだ。

 石垣島キャンプから宮崎キャンプの前半までは固定したメンバーで戦い、宮崎キャンプの終盤から開幕1週間前の非公開練習試合で徐々にメンバーを入れ替えた。その結果、明日のガンバ大阪戦に先発するであろう11人が予想フォーメーションの顔ぶれだ。今週に入ってからのフォーメーション練習は水曜日と金曜日に行ったが、いずれもこの11人がチームを組んでいた。

昨季最終戦にも名を連ねていたのは飯倉、チアゴ、畠中、喜田、天野、仲川の6選手で、ちょうど1年前の昨季開幕戦にも先発していたのは飯倉、喜田、天野の3選手のみ。これだけ選手が入れ替わればチームも変化して当然なのだが、どうやらその幅は小さい。チームスタイルが根付いている証拠でもあり「どういう試合展開になるか予想しやすい」(天野純)。ボールを持って主導権を握れるか、あるいは守勢に回るかの違いはあるにせよ、内容や展開が昨季から様変わりすることはなさそうだ。

 

 

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