「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

新加入選手が持ち味を発揮。エジガルや三好は信頼を勝ち取るためのゴールを決め、高野と広瀬は“普通ではない”サイドバックをしっかり演じ、勝利に貢献 [J1節G大阪戦レビュー]

 

 

 開始39秒での失点もなんのその。「あれでスイッチが入った感じもある」と強気に振り返ったのは、初めてキャプテンマークを巻いた天野純だ。

 必要以上に気落ちすることなく、すぐさま反撃を開始。3分、押し込んだ状態でのエジガル・ジュニオの左クロスは相手DFにクリアされたが、はね返りが天野に当たり、最後はゴール目前にいた仲川輝人が右足でプッシュ。「自分のゴールはラッキー。オフサイドっぽいけど」と笑い飛ばす今季のマリノス第1号が、最高の時間帯に決まった。

 その前半、マリノスは攻めに攻めた。ボールロストからピンチを招く場面こそ数回あったものの、それ以上に多くのチャンスを作り出す。前半放った13本のシュート中、手元の集計で決定機はゴールシーン含めて、実に10回。ゴール前の落ち着きが少し足りず、GK東口順昭の好セーブがなければ、さらに得点を加算できていたかもしれない。

 とはいえ仲川の同点ゴール後、きっちり2得点しているのだから大きな問題とは言えないだろう。34分、得意のパス回しにダイレクトプレーを織り交ぜ、天野が右サイドをえぐる。クリアボールを拾った三好康児が左足を一閃すると、シュートはゴールネットに突き刺さった。

 つづく38分には昨季ほとんどなかった中央突破のバリエーションを披露。エジガルからのパスを受けた仲川がタメを作ってリターンパスを出すと、ガンバ大阪の最終ラインを突破して再びボールを受けたエジガルが冷静にチップキックで決める。

 

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