「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

試合に勝っていれば、このコンサドーレ札幌戦は“三好康児の日”として称えられていただろう [Lカップ 1節 札幌戦レビュー]

 

前後半でシュート26本を放ち、後半だけでそのうちの18本を記録した。序盤からボールポゼッションで主導権を握り、終盤になっても失速しなかったことを証明するデータと言えるだろう。決定機の回数も手元の集計で10回近くあった。それで1得点はちょっぴり寂しい結果だが、栗原勇蔵の言うとおり「サッカーではよくあること」。過度に悲観する必要はない。

例えば、チーム最多7本のシュートを記録し、その他の場面でも攻撃をけん引した三好康児。試合に勝っていれば、このコンサドーレ札幌戦は“三好康児の日”として称えられていただろう。しかし引き分けという結果に終わり、試合後は「自分が決めていれば勝てたと思うので、負けに等しい引き分け」と険しい表情を崩さなかった。オフェンスに関わるすべてにおいてハイレベルなプレーヤーであることを証明した90分間だったが、はシュートだけが入らなかった。

あるいは、この試合がマリノスデビューとなったGKパク・イルギュも悪くないパフォーマンスを見せた。安定した足元の技術でビルドアップに関与しただけに、ほんの少しだけ欲張ったフィードで相手にボールを渡してしまい、失点したことが悔やまれる。J1の、しかも外国籍選手は、そういった類のミスを見逃してくれない。とはいえ、その後のファインセーブで面目を保てたのだから来週もチャンスがあるだろう。

 

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