「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「ブラジル時代からダービーではよく点を取っていて、あのパフォーマンスをやっていた。フロンターレはIQの高いチーム。でも我々は正々堂々と戦った」(マルコス) 他 [川崎戦後コメント]

 

【コメント】

アンジェ ポステコグルー 監督

「全体的にいいゲームができたと思っている。川崎フロンターレといういいチームを相手にあのようなサッカーができた。どちらも攻撃的なサッカーをするチームで2-2という結果はフェアな結果ではないかなと思う。こういうゲームの中から学ばないといけない部分、成長しないといけない部分を取り入れて、次に向けて準備したい」

 

――川崎フロンターレのような相手に前からプレスをかけていくのは大きなリスクだが、ボールを奪い返すプロセスについてはどのように考えていたのか?

「ほとんどの展開で自分たちはいいプレスをかけられたと思う。プレスをかけるということは後ろに大きなギャップが空いてしまって、特に川崎フロンターレのようなボールキープがうまいチーム、ボールを動かすのがうまいチームに対してはいいタイミングでプレスに行かない限り、難しくなってくる。攻撃だけではなくて守備もアグレッシブにやるのが自分たちのチームだと思っている。川崎フロンターレはほとんどの試合でボール支配率が65%ぐらいだと思うが、今日のような自分たちのサッカーをすることで相手を苦しめられたと思っている。全体的にいいプレスができたし、いい展開で試合を運ぶことができた」

 

――特に前半、失点した後に球際の戦いで優位に立てず、ボールの動かし方がうまくいかなかった印象だが?

「川崎フロンターレはすごくいいチームで、自分も毎週のように川崎フロンターレの試合を見ている。自分たちはアグレッシブに前からプレスに行った。もちろん完全な試合はないし、ミスは起こると思う。だが、ミスを引きずるのではなく、やり続けることが大事。特に後半は自分たちがしっかりボールを奪い、相手のゴール前まで仕掛けることができた。最終的なところを決めきれるのか決めきれないのかでだいぶ変わってくるが、そういうところまでいけたことは収穫」

 

――15分ぐらいに後方でパスを回している際、大きなアクションと声で怒っているように見えた。何がよくなかったのか、何を求めたかったのか?

「動きの中でボールをなかなか前に持っていくことができなかった時間帯だったと思うが、早い時点で失点してしまい、相手に自信を持たせてしまった時間帯だと思う。彼らも自分たちが後ろでボールを持っている時にプレスに来たが、自分たちとは違うプレスだった。プレスがかかっても二度追い、三度追いは特になかった。そこを剥がせれば自分たちのチャンスになったと思うが、そういう部分で誰かがボールを持った時に周りがただ見ているだけではなくて、全員がボールに関わっていくということをもう一度、確認するために外からいろいろ指示を出した時間帯だった。川崎フロンターレも前から来るということはわかっていたので、自分たちがしっかり自信を持ってやっていくことが大事で、自分たちのやり方を信じて戦えた」

 

MF 8 喜田 拓也

「立ち上がりに失点したけど、自分たちのサッカーをやろうとした結果なのでネガティブには捉えていない。(飯倉)大樹くんとのすり合わせはできている。大樹くんはどちら側の足に出すかまで計算できるプレーヤー。ただ、ピッチがスリッピーだったこともあって自分が目測を謝ってしまった。その後、同じような場面でも大樹くんは自分にパスを出してくれた。失点しないほうがいいけど、ブレることはなかった。ああいう場面をしっかり仕留めてくるのが力のあるチーム。チームメイトには申し訳なかったけど、自分たちなら絶対に取り返せると思っていた。今日はフロンターレと真っ向勝負だと思っていたし、引くつもりはなかった。そういう戦いができた自分たちを誇りに思う。十分戦えた場面もあるし、手ごたえはある。相手はさすがのクオリティだったけど、それも含めて楽しめた」

 

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