「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

正々堂々と戦い、最後の最後に追いついた。フロンターレとの後半戦での対戦が今から待ち遠しい [J3節 川崎戦レビュー]

 

 開始4分の出来事だった。飯倉大樹の出したグラウンダーのパスが受け手の喜田拓也と呼吸が合わず相手ボールに。攻撃のために陣形を作っているマリノスは瞬間的に脆さが顔をのぞかせてしまい、そこから出た1本のパスでレアンドロ・ダミアンにゴールを許してしまった。あまりにもあっけない失点で幕を開けた試合は、しばらくフロンターレの空気で進んでいった。

難しい流れを変えたのは、失点に関与した飯倉のファインセーブだ。21分、レアンドロ・ダミアンのパスに反応した家長昭博に最終ラインを突破され、1対1のピンチを迎える。しかしこの場面をマリノスの守護神が左手一本でセーブ。「要所でシュートを止められたことが負けなかった要因だけど、自分の仕事としては最低限のこと」と涼しい顔のワンプレーが試合の潮目となる。

ピンチの後にチャンスあり。24分、大津祐樹とのワンツーでエンドラインぎりぎりまで侵入した仲川輝人が中央へ。エジガルがニアサイドで潰れ役を演じ、ファーサイドで待っていたマルコス・ジュニオールが冷静にゴールネットを揺らす。かめはめ波パフォーマンスでスタンドを沸かせたこのゴールが、実はマリノスにとってのファーストシュートだった。

 

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