「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

3トップと両サイドの人選は不透明。ポステコグルー監督の思考と決断が試合のポイントに [J8節 札幌戦プレビュー]

 

 

 

試合前日、円陣の中心にいるアンジェ・ポステコグルー監督は身振り手振りを加えながら熱っぽく選手に訴えた。

「明日からの1週間で自分たちの今シーズンが決まる」

 対戦相手の北海道コンサドーレ札幌はここまで3勝4敗の11位ながら、ミハイロ・ペトロヴィッチ体制2年目で躍進を遂げているチームだ。前線には日本代表の鈴木武蔵を筆頭にアンデルソン・ロペスやチャナティップといった個性的な面々が顔を揃える。一筋縄には行かない相手と言えそうだ。

続く水曜日にはルヴァンカップ・湘南ベルマーレ戦に臨む。ここまでグループリーグ前半戦を終えて2分1敗と後がない状況だけに、負けはもちろん引き分けも許されない。グループで2位以内に入り、次のステージの進むためには勝ち点3が必須。早くもサバイバルゲームの様相を呈している。

そして28日には鹿島アントラーズ戦をホームで迎え撃つ。こちらも順位こそ6位と控えめな印象だが、どの時代も鹿島は強者で在り続ける。強いチームに勝って初めて視界が開けるというもの。ここまで積み上げてきた力を発揮するための舞台となる。

名古屋グランパス戦を振り返る指揮官の様子は決して不満げではなかったが、大事な3連戦を前にいくつかの修正ポイントがありそう。残念な負傷離脱となったパク・イルギュに代わって4試合ぶりにゴールマウスを守る飯倉大樹のような致し方ない交代ではなく、あくまでも能動的に手を加える。

最終ラインでは、センターバックこそ畠中槙之輔とチアゴ・マルチンスが不動だが、両サイドバックの人選が不透明。名古屋戦で先発した松原健と広瀬陸斗に割って入るように和田拓也が評価を高めている。広瀬同様に両サイドをこなせる力があり、組み合わせは複数考えられる。

 

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