システムを4-4-2に変更して中央を固めた札幌との相性は極めて悪かった [J8節 札幌戦レビュー]
キックオフからの10分間でゲームがほぼ決まってしまった。
開始わずか4分にビルドアップで致命的なミスを犯す。チアゴ・マルチンスから畠中槙之輔への横パスは若干強かったかもしれないが、受け手はそれをコントロールし切れず奪われてしまった。「シンプルにイージーミスだった」と唇を噛むワンプレーでボールを失い、鋭いカウンターからチャナティップに先制点を献上してしまう。
9分にはロングボールを相手選手と競り合った畠中のプレーがファウルを判定され、ゴール正面からの直接FKを福森晃斗に叩き込まれた。非公開練習ではセットプレー練習にも時間を割いて準備してきたが、あれだけ鋭いシュート打たれてはGK飯倉大樹もお手上げ。
後半に追い上げるには前半2失点までが限度だったが、29分に試合の大勢が決まる3失点目をあっさり喫してしまう。クロスに対してゴール前に侵入してきたアンデルソン・ロペスは終始フリーの状態で、これだけ簡単に失点していたら試合に勝つのは難しい。
立て続けの失点によってアンジェ・ポステコグルー監督の奇をてらう采配も意味を成さなくなった。
この試合、マリノスは三好康児をゼロトップ気味に配し、中盤は今季リーグ戦初先発となる扇原貴宏をアンカーに据え、喜田拓也が天野純とともにインサイドハーフに並んだ。最後の最後まで悩んだサイドバックは前節の名古屋グランパス戦同様に松原健(右)と広瀬陸斗(左)で、彼らも序盤からインサイドを意識したポジションを取っていた。
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