「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「札幌戦は自分にとって勝負になる」と危機感を持って臨んだ李が、最高のトラップと持ち出しから左足を振り抜いた [Lカップ5節 札幌戦レビュー]

 

直近のリーグ広島戦から中4日で引き続き先発したのは畠中槙之輔、チアゴ・マルチンス、ティーラトン、そして遠藤渓太の4選手。ルヴァンカップ前節の湘南戦同様に負けられない試合のため、大幅なメンバーチェンジは避けた格好だ。

ただし負けても敗退が決まる試合ではないので、湘南戦に比べて幾分か余裕があったことも確か。そのためベンチには山谷侑士が戻り、負傷明けの椿直起も初めてメンバー入り。その一方で出場停止の仲川輝人はもちろんのこと、天野純や三好康児、喜田拓也といった主力は遠征メンバーから外れた。札幌戦から中2日の強行軍でアウェイのセレッソ大阪戦に臨むためのマネジメントと考えていい。

リーグ戦から半数以上のメンバーを入れ替えたとしても、扇原貴宏や大津祐樹、松原健、そして飯倉大樹といった面々が顔を揃えるのだから、今季のマリノスは層が厚い。そしてケガから復帰した李忠成も約2ヵ月ぶりに先発復帰。連係不足の不安以上に、個々のアピールを期待したい11人がスタメンに名を連ねた。

ゲーム序盤、チームを引っ張ったのは「札幌戦は自分にとって勝負になる」と危機感を持って臨む李だった。3分に自身が起点となったポストプレーから、最後はイッペイ・シノヅカのラストパスを受けて右足でフィニッシュ。これは利き足ではないためミートできず、シュートは枠の外へ。それでも得点の匂いを感じさせるには十分なファーストアクションとなった。

李は7分にもシンプルなポストプレーでチャンスを演出し、すると20分に再びポストプレーでチームの勢いを加速させる。最後は大津祐樹のクロスがファーサイドに流れたボールを右サイドバックの松原健が叩く。シュートは相手DFに当たり、GKの頭上を越えてゴールネットへ吸い込まれた。

 

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