失点よりも90分を通してチャンスらしいチャンスを作れなかったことのほうが問題だ [J11節C大阪戦レビュー]
暗転の始まりは開始2分のこと。相手GKに対するマルコス・ジュニオールの単独プレスがボールに触れたまでは良かったが、そのこぼれ球をDFが大きくクリア。味方を狙っているわけではないアバウトなボールはマリノス陣内でバウンドし、和田拓也との競り合いを制して先にボールに触れた水沼宏太が思い切りよく右足を振り抜く。ドライブ気味にかかったシュートを、ゴールに戻りながらの対応を迫られたGKパク・イルギュは処理しきれなかった。
もはや戦術云々ではない類の失点で、またしても試合の立ち上がりに失点を喫してしまった。相手DFのクリアボールの処理を誤ったことに端を発し、GKの準備不足を指摘されても仕方ないだろう。ミスが続けば失点になるのはサッカーにおいて珍しいことではない。
それよりも90分を通してチャンスらしいチャンスを作れなかったことのほうが問題だ。決定機ゼロで得点する術などない。59分に大分戦と同じ轍を踏む形での失点を喫し、65分には相手の素早いカウンターに戻り切れず、ボールを奪い切れず、またしてもゴールを許す。この時点で実質的にゲームの行方は決まったが、その後もまったく反攻できなかったのはなぜか。
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