「(小学生の時は)花形ポジションのFWをやりたかった気持ちもありました。当時はセンターバックだけどドリブルしていた記憶があります」[畠中槙之輔選手インタビュー(前編)]
【畠中槙之輔選手インタビュー(前編)】
インタビュー・文:藤井 雅彦
協力:横浜F・マリノス広報室
今季、ここまでリーグ戦全試合にフル出場している唯一の選手が畠中槙之輔だ。
昨季途中にF・マリノスに加入し、今季からはディフェンスラインの中心として君臨している。さらに正確なパスで攻撃の起点にもなるプレーが評価され、3月には日本代表に初招集されて日の丸デビューを飾った。
最大の武器としている縦パスは、いかにして磨かれたのか。インタビュー前編では畠中のセンターバック歴を紐解き、選手としてのルーツに迫っていく。
――畠中選手は守備だけでなくビルドアップでの貢献度もとても高い。持ち味の縦パスはいつから武器にしているのでしょうか?
「ヴェルディユースでプレーしている時に、中島翔哉くん(アル・ドゥハイルSC/カタール)がディフェンスラインからのボールを要求していたので、縦パスを狙う癖がつきました。でもプロになって1、2年目はまったく試合に絡めず、期限付き移籍先の町田ゼルビア(2016年の1年間)もセンターバックからボールをつなぐサッカーではありませんでした。縦パスの重要性を思い出したのは、ヴェルディに復帰してロティーナ監督(現・セレッソ大阪監督)の下でプレーするようになってから。だから縦パスを強く意識してプレーするようになったのは2017年からで、比較的最近です」
――それは意外です。ユース時代からビルドアップが得意なセンターバックだと想像していました。
「うーん、ヴェルディはショートパスをつなぐサッカーなので、自然とパス技術が磨かれていったのかもしれません。でも僕の記憶としては、守備ばかりしていたと思います。ヘディングの基本を学んで、カバーリングの意識を高めて。自分では普通のセンターバックだったと思っています(笑)」
――サッカーを始めた頃からセンターバックだったのですか?
「ヴェルディの育成組織に入る前はGK以外すべてのポジションをやっていました。サッカーを始めたのは小学校に入る時くらいだったかな。身長が大きいほうで周りと比べても体格差があり、足も速かったと思います。あと当時はキック力がすごくて、低学年のサッカーは高いボールを蹴れば入る。自分で言うのもなんですけど、ビックリするくらい点を取っていました(笑)」
――ではポジションが下がっていったのはいつ頃でしょうか?
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