「あれは、完璧だった」。二点目の遠藤渓太のアシストは、得点に等しい見事なアシストだった [J12節 神戸戦レビュー]
セレッソ大阪に0-3で惨敗しても、マリノスには明確なベースが備わっていた。昨季からの積み上げであり、そもそものメンバーレベルも決して低くない。普通に戦えれば、多くのチームを相手に優位に試合を進められるチームだ。
だから状態の悪いヴィッセル神戸から4得点を奪って勝利したことに大きな驚きはない。布陣や采配に関係なく、ピッチに立つ選手が及第点以上のパフォーマンスを見せれば、おのずと結果はついてくる。試合終了間際の失点は余計だったが、内容と結果がしっかりリンクした上での最終スコアと言えよう。
プレビューで触れたように、ポステコグルー監督はこの試合に向けて少なからず動いてきた。
大きな変更点は二つ。一つ目は中盤の形が逆三角形から三角形となり、つまりキックオフ時からダブルボランチを採用したこと。二つ目は、その中盤の頂点にマルコス・ジュニオールを配置し、ケガから復帰したエジガル・ジュニオと前線で縦関係のコンビを形成した点だ。
この二つは決して無関係ではない。チームスタイルを体現する上で、選手個々が良さを発揮するのを最初のテーマだとすれば、マルコスの動きは大きなポイントだった。それは扇原貴宏と喜田拓也のポジショニングと密接な関係があり、さらに彼らをサポートする両サイドバックの位置取りにも変化が生じる。
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