田代有三はなぜオーストラリアでセカンドキャリアをスタートさせたのか?(J論)

「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(昨日のゴールで) ちょっとでもマリノスに貢献できたことが、とにかくうれしかった」・・・また会いましょう、と言いシノヅカは次の旅に出発した [イッペイ・シノヅカ、大宮へ完全移籍]

 

1-1で迎えた後半途中にポステコグルー監督は一度、椿直起の名前を呼んだ。勝ち越し点を狙うために攻撃的な選手の投入を考えるのは当然だろう。しかし実際の選手交代には、椿ではなくイッペイ・シノヅカが指名された。急いで背番号26のユニホームに着替えて、雨の降るピッチに無心で飛び出した。

「同点の状況だったので、早く試合に出たかった。チームのために何かやって、どうしても勝ちたかった」

 遠藤渓太のグラウンダークロスを押し込んだ決勝ゴールは、練習中からよく見る光景だった。早いタイミングで送られてくるクロスに対して、3トップ中央の選手はニアサイド付近に飛び込み、反対サイドのウイングは必ずファーサイドで詰める。この日も約束事を忠実に守った。偶然ではなく、必然のゴールだ。

「マリノスで2年間過ごした中で、自分のゴールで勝つという試合はほとんどなかったので、最後にこうして自分のゴールで勝てたのは良かったし、出来過ぎなくらい」

 昨日の出来事を振り返る目には輝くものが見え隠れした。

 

 

 

試合前の時点で、マリノスから離れることを決断していた。大宮アルディージャとの細かい調整を残すのみで、意思は固まっていた。ウォーミングアップで自分の名前がコールされた時には少し感傷的に。それでもチームが苦しい状況で出番がやってきたら、思う存分暴れる覚悟はできていた。

 

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