「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「プロのレベルの高さに驚いた。このままではまずいと思った」(山谷)・「意識の変化だよね。でも、すぐに結果を出せるのが侑士の優れているところ」(椿) [山谷侑士×椿直起インタビュー(前編)]

【山谷侑士選手×椿直起選手(インタビュー前編)】

実施日:7月8日(月)
取材・文:藤井 雅彦
写真:星 智徳
協力:横浜F・マリノス広報室

 

山谷侑士と椿直起は同じユース出身のルーキーだ。大きな野望を抱いてトップチームに昇格したが、プロ1年目の前半戦は“明暗”が分かれる格好に。

ルヴァンカップでプロ初ゴールを決めた山谷は力強いガッツポーズを繰り出した。その頃、椿は開幕前の負傷で出遅れ、リハビリの日々を過ごしていた。

トリコロールの未来を担うルーキー二人に対談形式でインタビューを行い、チーム始動からの約半年間を振り返ってもらった。

 

 

――まず、山谷選手は初ゴールを含む2得点をルヴァンカップでマークしました。ここまでの歩みはとても順調に見えます。ご自身で振り返っていかがですか? そして椿選手は同期のプレーを見てどのように感じていますか?

山谷 侑士(以下、山谷)

「デビューしたアウェイの湘南ベルマーレ戦ではあまり緊張しませんでした。それよりも『ゴールを決めたい』という気持ちが勝っていて、自分が得点するイメージだけを膨らませていました。結果的にその試合でゴールできませんでしたが、チャンスの場面ではパスではなくシュートを選択することしか考えていなかったです。そういった意識が次の試合での初ゴールにつながったと思います」

 

椿 直起(以下、椿)

「侑士はトップチームに入ってメンタルの部分が変わったと思う。ユースの時はあまり自分からパスや動きを要求する選手ではなかったけど、トップチームに昇格してからは練習での姿勢も大きく変わった。とにかく積極的にプレーしているのを感じるし、物怖じせず堂々と自分のプレーを出しているよね」

 

山谷

「シーズン開幕前のキャンプでプロのレベルの高さに驚いたんだ。ゲームの前のボール回しの段階で、スピードやテンポについていけない自分がいて、このままではまずいと思った。かといって技術がすぐに上がるわけではないので、まずはメンタルや意識を変えようと思ったんだ。そうしたら緊張よりも、自然と体が動くようになって。プロの世界は厳しいけど、そこで生き抜いていく覚悟を決めました」

――待望のプロ初ゴールはデビュー2戦目のV・ファーレン長崎戦でした。

山谷

「ホームのニッパツ三ツ沢球技場で決められたのがうれしかったです。こぼれ球が運良く自分のところに転がってきて、少し浮いたボールだったので枠を外さないように必死でした(笑)。体に当てるだけのシュートだったけど、あの位置に詰めていたからこそのゴールだったかなと」

 

椿

「侑士は“もっている”。あそこにボールがこぼれてくるんだよなぁ(笑)」

 

 

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tags: 山谷侑士 椿直起

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