「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

育成組織出身で栗原勇蔵に次ぐ古参のマリノスへの愛着は強かった。一方、神戸が提示した条件はすべてにおいてマリノスを上回り、違約金は・・・ [飯倉大樹、神戸へ完全移籍]

 

 

悩み抜いた末の一大決心だ。10歳から過ごしたマリノスを完全移籍で離れる決断は、簡単にできるものではなかった。

飯倉大樹は一昨年、昨年と2シーズン連続でリーグ戦にフルタイム出場し、押しも押されもせぬ正守護神として君臨。ポステコグルー監督が提唱するアタッキングフットボールに欠かせない重要なピースとなった。ミスを恐れず自陣ゴール近くからショートパスをつなぎ、勇気ある飛び出しでハイラインの背後をカバーする。飯倉抜きで今の戦術を構築するのは、おそらく難しかった。彼がいなければ、途中でスタイルの路線変更を余儀なくされていたかもしれない。

 

 

だが今季途中からは新加入のパク・イルギュにポジションを譲る形で控えに。一度失った流れは簡単には戻らず、今季は出場5試合にとどまっている。Jリーグ屈指の実力者がベンチに甘んじる状況を、他チームが見過ごすはずがない。夏の移籍市場で関心を示すクラブは、ヴィッセル神戸だけでなく複数あった。

 

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