ボールを持っていない遠藤渓太よりドリブルしているデ・ブライネのほうが速い。まるでキャプテン翼の世界。「世界トップとの対戦は負けても得るものがあった」と遠藤 [マンチェスターC戦 レビュー]
先週末のヴィッセル神戸でイニエスタと対峙した喜田拓也は「別次元だし、異空間だった」と深いため息を漏らした。相手を寄せ付けない予備動作で独特の間合いを作り、転倒が多発するスリッピーなピッチに一切動じることなく高い技術を披露する。チームとして勝ったこととは別に、世界の広さを知る有意義なゲームだった。
あれから一週間。マリノスはまたちょっと違う種類の“世界”と遭遇した。1-3という結果については「シンプルにクオリティの差」(喜田)。マリノスは志しているサッカーを貫いてショートパスをつなぎ、たしかにチャンスも作った。決定機を決めていれば、という論調も間違いではない。しかし局面での差は一朝一夕で解決できるものではなかったようにも見えた。
日本代表に選出されるようになってから、より高みを見据えている畠中槙之輔は「すごかった。プレーの判断スピードも精度も、全選手が自分たちよりも上だと思った」と脱帽。具体的には「パススピードやパスレンジの広さが違う」(扇原貴宏)。果敢にプレスを仕掛けても、Jリーグにはないスピードのショートパスが2~3本続けば、たちまちプレスは空振りに終わってしまう。あるいはワンステップで40~50メートルの正確なロングパスを通されて局面を変えられてしまうのだから、次第にプレスに行くのが怖くなってしまうのも不思議ではない。
その象徴的な存在が、マンチェスター・シティの1点目を決めたデ・ブライネだろう。
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